< 忘れな草 >
物忘れ 増えて夫婦の 会話増え
メモ以外 買うなと妻の 注意書き
これは公募川柳入選作の内の二つです。下の句は ご主人、上の句が奥さまと、
ご夫婦でおしどり入選という、とても珍しいケースだそうです。
お互いに、< 物忘れ
>を主題にしたものですが、それでは< 物忘れ >
と、< 認知症
>はどのように違うのでしょうか?
< 物忘れ >とは、脳の神経細胞の減少という、どうしても逃れることが出来ない
人間の 老化
であり、誰でも起こる現象。一方、< 認知症 > は通常の老化に
よる減少より、脳神経細胞が早く消失してしまう 脳の病気
。
この二つの大きな違いは、< 認知症 >が体験の全てを 忘れてしまうのに対し、
歳による< 物忘れ >は忘れても体験の一部 だけだと。これを、わかりやすく
対比表にすると、
老化によるもの忘れ | 認知症のもの忘れ |
---|---|
体験の一部分を忘れる | 体験の全体を忘れる |
記憶障害のみがみられる
(人の名前を思い出せない、度忘れが目立つ) |
記憶障害に加えて判断の障害や実行機能障害(料理・家事などの段取りがわからなくなるなど)がある |
もの忘れを自覚している | もの忘れの自覚に乏しい |
探し物も努力して見つけようとする | 探し物も誰かが盗ったということがある |
見当識障害はみられない | 見当識障害(時間や日付、場所などがわからなくなる)がみられる |
作話はみられない | しばしば作話(場合わせや話のつじつまを合わせる)がみられる |
日常生活に支障はない | 日常生活に支障をきたす |
きわめて徐々にしか進行しない | 進行性である |
わんわんビジネス 。。。 2023.04.10 コメント(36)
老いるということ 。。。 2023.03.04 コメント(35)