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漢字に苦戦するあすなろT君(中1)。 “何かあるかい?” と言うと、 “あのですね、「龍」の字のここ(右下、己の部分)、 どうして横線が2本じゃなくて3本なんですか? なにか特別なわけでもあるんですか?”そんなの知るわけな~い! ( ゚ o ゚ ;; ギク!で、教室の漢字字典2冊を調べたが、どちらもその解字部分には載っていなかった。 “国のお偉方がそう決めたからだろう。 漢字も随分変遷を重ねてきたから。”そのとき、以前沖縄旅行をしたときガイドさんがした質問を思い出した。 “みなさん、龍の爪は何本でしょうか?”首里城を出た直後。たまたま、見たのを覚えていたので “4本で~す!” と答えた。ところがガイドさんの言うところによると、中国の皇帝の龍は5本、それ以外は皇帝に敬意を表して5本より少なくするというのだ。朝鮮では4本、そして日本では2本減らして3本。沖縄は中国と特別な関係があったから日本より1本多く4本なのだと言う。で、本題とは離れてその話をT君にした。そして “日本は、昔は中国より離れていてかなり格下ってことで、 3本爪の龍だったんだぜ。 だからこの字の横線も3本なんじゃろう!” って言ったら隣で聞き耳をたてていたA嬢(中3)、すかさずつっこみを入れてきた。 “先生、それ、苦しい。 漢字って中国で作られたんでしょ。 日本の龍の爪の本数に合わせて作るはずがな~い!” (^m^) “おおお、鋭~い。 わりぃ、わりぃ” m(_ _)mどうも気になって、授業が終わってからいろいろなキー言葉で検索をかけたが、この横線の本数が3本であることの解説をしてあるサイトが見つからなかった。異字体で「2本」の字もあることや、横線の代わりに「人」を入れてある字があることは知った。 3本である理由、 どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら 教えてください m(_ _)mPS 関係ないけど、ジャイアンツが優勝しちまった (;¬_¬) 悔しいけど、“奇跡の逆転優勝、おめでとう。” まあいいや、日本シリーズに出るのはタイガースだかんね!
2008.10.10
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先日の記事についてYYYさんからご質問をいただきました。小・中までは、「二直線が直交する(垂直である)」などというのは、その二直線が同一平面上にある場合について言うことです。同一平面上にありさえすれば、描いた線分と線分が交わっていなくても、「その延長を含む」という直線の定義から、延長して交わったものが垂直であるならその二直線は垂直であると言っていいことに異論はないと思われます。しかし、その二直線が同一平面上にない場合、つまりこのリスちゃんが質問してきたような場合(ねじれの位置関係にある場合)には、そのままでは二直線が交わらないので、直角定規を当てることができない、つまり「直交するとは言えない」とするのが中学までの考え方ではないでしょうか。これが高校数学になると、二直線のなす角の定義を次のように変えます。このように定義を変えれば、ねじれの位置にある二直線も平行移動して交じ合わせることができるので、それが直交するならば垂直であるということができるようになります。ベクトルの世界ではもともと位置関係は問題にしませんから、このような定義変更をする必要もないわけです。以上のように、リスちゃんが質問してきたケースでは、小・中の算数,数学の範囲では「垂直ではない」という方が適切で、敢えて垂直であると言うには、「高校数学ではこのように考えることになるからね」という説明が欲しかった。もっとも小6の段階でそこまで言う必要があったのかどうか・・・・(-_-;;ひょっとしたら小学校の先生がかんちがいしていたのかもしれません。 いずれにしても、「理由抜き」の結論づけは このような誤解を招くので困りますね (-_-;;
2008.04.30
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今日はブログ記事の引用からばかりになっているけどごめんなさい。ぜすと艦長のこのブログ記事を読んで、これまたいや~な古い記憶が甦ってしまった。少し古いケースだが・・・こちらでは名門と言われる○○附属中学校。そして私の見ていたそこの生徒のU子。数学が苦手で、いつも平均点よりちょい下。その前の通知票は3だった。3年の一学期中間テスト、U子の数学は平均点よりちょっと上。そして期末試験、大躍進の平均点+30点をとった。U子が目指すはトップのN高校。数学が苦手なU子は、一学期を数学に集中した。数学さえ良くすればN高校合格はまず達成される。そして胸わくわくで受け取った通知票・・・そこの数学についていた評価は・・・・『2』だった。私にその通知票を見せるとき、U子の目は真っ赤だった。泣きはらし、涙を拭いてから私の所に来たんだろう。 「何で『2』なの!?」 私はU子に言った。 「明日、先生にききに行ってごらん。 ひょっとしたら、点数をつけるとき欄がずれて、 Uの点と他の子の点が入れ替わってしまったのかもしれないから」翌日、ニコニコ顔のU子を予想して待っていた。来たときのU子の顔は表情がなく、能面のようだった。抑揚がまったくない言い方で私に言った。 「先生、数学の先生の所に行ってきた。数学の先生はこう言った。 『お前はよく頑張った。だから、もっと頑張れという意味で、 より厳しい評価をつけて2にした』 もうその先生とは口をきく気がしなくなって、そのまま帰ってきちゃった。 先生、もうどうでもいいよ。 私なんか・・・」このあとのU子の心のフォローがどれほど大変だったかは、想像していただけるだろう。この頃の評価は絶対評価ではなく相対評価である。通知票の点は授業態度や宿題の提出物なども考慮されてつけられている。テストの点がすべてでないことはわかる。だが、まじめすぎるほどまじめなU子は、授業態度も良く、提出物もきちんと出していた。だから数学教師もそれらを理由にしなかった。ただ、相対評価で『2』というのは、この子が平均グループより更に下にいることを示しているのだ。4が当然というところなのに、 “もっと頑張れという意味で『2』をつけた!” という理屈。それなら、この子が納得するような別の言い添えがあってしかるべきだろう。この子は納得しなかった。それどころか、あり得ないことからの防衛本能のために、自分の感情を消しにかかった。数学の先生よ、貴方はこの子のこの危険な変貌に、何の事後配慮もしてくれなかった。私はフォローに苦慮しながら、なんとかした。貴方一人への人間不信で収まればいいのだが、まだ多感で、器用でないこの子は、それで収まりそうもなかった。私は貴方の理屈と行動の理由をいろいろ善意的に解釈する方途を探ったが、どうしても見つからなかった。その子が以前から私を信頼してくれていたので、そして不信が私にも向けられることはなかったのでなんとかなったが・・・立ち直り、結果的にはN高校に合格した。その頃は内申点がほとんど入試に関係しなかったことも幸いした。思慮無き評価、 思慮無き発言、 思慮無きその後の不作為。いくら相手が子供だからといって、思慮無きことがなされてよいはずがない。大人相手でもこんなことをするのか?いや、大人に対してはしても許せることでも、子供に対してはしてはならないこと。またどうしてもしなければならないことであるなら、それはその子に納得できる理由を必要とするのではないか。この時のことの釈明は、U子が卒業してもなされることはなかった。
2007.05.22
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