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2015年06月29日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、第3回目は昭和46年のゴールデンウィークに公開された、
クレージー総出演の最後の映画『だまされて貰います』。

私は07年夏に池袋・新文芸坐の「植木等追悼特集」で見ただけで、
これまた内容の大部分を忘れていた(苦笑)。

ただ『ワルノリ男』と違って、そのとき自分で書いたブログが
残っているので、それと照らし合わせつつ、改めてじっくり
観てみたが…。

う~ん、過度な期待はしちゃいけないねえ。その3(笑)。

別に出身地差別をするわけではないが、東北の農村から


そして前作の『ワルノリ男』と比べても、ドリフ的笑いの
比率が多くなり(加トちゃんの出番が増えていたから)、
ド下ネタ&エロネタもグレードアップしてしまっていた。

「ドリフ映画の型にクレージーが収まっている感」が
強いということに尽きる。

冒頭の方で、ハナ肇が肥溜めに落とされる直前の肥溜めの
アップカットなんぞ、かつてのクレージー映画からは
想像もつかない汚さで、見てて物凄い吐き気が起きた(涙)。

桜井センリが、加トちゃんの小便飲んじゃうとかもね…。

あとささやかな疑問なんだが、産業スパイってのは平気で
人殺しするもんなのかね(苦笑)?まあクレージーものに


エンディングが「ディスカバー・ジャパン落ち」というのも、
当時の公害時代を感じさせて、華の60年代と時代が完全に
変わってしまったのを感じさせられた。

…物凄い唐突な感じがしたエンディングだったけど。

これ「クレージー作戦もの」の名手である坪島孝監督の


作品全体を通して、なんとな~く脚本・場面転換・セリフ・
カット割りが「いい加減」というか「全部やっつけ仕事」と
いうか…。

もっと多くの予算がかけられれば、もう少し手が込んだ
作りになったのかもしれないが、いかんせん邦画全体が
斜陽でお金がかけられなかったのだろう…。

坪島監督も、脚本の田波さんも、理想(の完成形)と
現実(予算)との兼ね合いで、制作費を安くするのに
相当苦労したんじゃないかと思う。

それが画面から漂ってきてたのが、本当に辛かった。

かなり「ご都合主義場面」が多かったし、ラスベガスの
シーンなんか、ほぼワンカットだけだったし…。

「カモン!ニューヨーク」の歌い踊る場面も、植木・谷啓の
2人きり。ハードなロックナンバーの出来はよかったけれど、
「とうとう着いたぜラスベガス」から比べると、演出規模の
縮小具合ばかりが目に付いてしまった。

この映画の観客動員数は、僅か70万人。早い話が「失敗作」。

シリーズ初期の「無責任時代」「無責任野郎」から比べると、
なんと500万人以上も動員数が減ってしまった。

ここに、クレージーの(映画での)天下は、完全に終わりを
告げたんだろう。本当に悲しいことだが。

逆に松竹の「男はつらいよシリーズ」は、この辺から動員数が
上がってきたと聞いているし。

最後に良かったところ。それは日系人を演じていた東宝の
名バイプレーヤー・田武謙三が、完全に晩年のトニー谷に
見えたとこだった(笑)。





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最終更新日  2015年06月29日 23時30分39秒
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