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2016年01月15日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
上方落語の四天王、昨年3月の桂米朝師匠に続いて、
ついに全員が鬼籍入りとなった。

本当に残念で仕方がない。

美しい高座姿、掌中の珠として磨き上げられたネタの
数々…。まさに「至藝」を我々に魅せてくださっていた
上方落語の至宝、三代目桂春團治師匠が9日に85歳で
亡くなられていたという。

「野崎」は、東京では我らが黒門町(先代桂文樂)の
出囃子としてお馴染みだが、上方では三代目師匠。


練り上げられ「すべてが十八番」だと言っていい。

…そういう噺家しか「野崎」は使っちゃいけないの(笑)?

よく「家を出てから家に帰るまでが遠足だ」というのを
小学校のときに言われたけども、三代目の師匠はまさに
「高座に出てから楽屋に帰るまでが一席の落語」という
感じだった。

私は数回だけだが、生の高座を拝見することができた。

「東西落語研鑽会」で「お玉牛」「祝いのし」を、
あと末廣亭で春蝶師匠の襲名披露興行があった際に
「代書屋」を…。

あと、どこでだか忘れたが「いかけ屋」も聴いてるはず。


とにかく「野崎」の送りで、高座に静々と登場されて、
途中で一度お辞儀を。そして、ゆっくり座布団に座って
またお辞儀。

独特の低音で
申し上げます。一席お付き合いを願いまして…」



あの、一瞬で羽織をスッと脱ぎ(ホントいい形だった!)、
噺にスーッと入っていく、演者が消えていくあの感じが
今でも忘れられない。

特に、研鑽会で聴いた「お玉牛」の凄さには感動した。

扇子と手ぬぐいを使い、牛の尾と角を見せるあの技術は…
私の文章がヘタクソで何も伝わらないかと思うのだが
(YouTubeに動画があるんで、それを見てください!)
本当に鮮やかだった。

見た目も藝も二枚目で端整だったから、初めて高座を
見たときは「ホントに噺家なのかよ!」と思ったほど。

どちらかというと歌舞伎役者っぽい雰囲気というか…。
でも、高座は素晴らしかったな~。

そういえば、以前ある噺家さん(勿論東京の二つ目)と
飲んだときに、春團治師匠の話になって…。

ある師匠にくっついて大阪に行ったとき、春團治師匠と
ご一緒されたんだそうな。

私が「三代目はカッコよかったですか?」と聞いたら、
「いや~、着物の紋がデカくて」だと(爆笑)。

晩年は体調を崩されて、上に書いたような春團治らしい
高座ができないという理由で、高座から遠ざかっていた。

「板付きでもいいから、もっと高座が見たかった」と
思う一方で、実に春團治師匠らしいとも思う。

上記のとおり、あの高座に出てから引っ込むまでの形が
「春團治の落語」であり、美学を貫いたのであろう。

その点も、なんとなく黒門町に通じるところがある。

春團治師匠、長い間お疲れさまでございました。
心からご冥福をお祈り申し上げます。

たくさんの至藝を、ありがとうございました。





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最終更新日  2016年01月15日 22時36分18秒
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