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辛い報を、年の瀬に聞くことになった。
享年49は、噺家として…だけじゃない!普通に考えたって
若すぎる最期だと思わずにいられない。
三遊亭小圓朝師匠が、12月15日に肺炎で亡くなられた。
12月初頭にインフルエンザにかかり、7日の会を休演して
治療されていたそうだが…急逝だったのだろう。
通好みの噺家で、NHKのドラマなどでも活躍をされた、
三代目三遊亭圓之助師がお父さん。
高校を出たあとは、噺家にならずサラリーマンをやっていた
そうだが、1992年に柳家小三治師匠に入門。だから同期だと
菊之丞師匠あたりになるんだろうか?
ところが、僅か2年で破門に!酒が原因だったらしいが…。
その後、1996年に三遊亭圓橘師匠の下に行って、再修行が
スタート。二つ目昇進時に四代目圓之助になった。
そして、2005年に四代目小圓朝を襲名して真打昇進…。
まだ真打になって13年しか経ってないのに…。お父さまも
早世ではあったが、そこまで真似なくてもさ…と思う。
実を言うと四代目小圓朝師匠を、私は一度も生で見ることが
なかった。まず圓楽党の定席に行くことは皆無で、圓楽党の
友人は萬橘師しかいないという状況だし…。
私がこの師匠の噺を聴いたのは1度だけ。今から5年くらい
前だったと思うんだが、BS11でやっていた『柳家喬太郎の
ようこそ芸賓館』という番組。萬橘師と2人で出演された、
あのときだけだったはずだ。
確か『長屋の花見』を演っていたと思う。探せば録画した
Blu-rayが出てくるはずなんだが…。
こういう訃報を聞くと、笑三師匠とか歌丸師匠の訃報とは
まるで違う、焦りと後悔と悲しさが混ざった、本当に複雑な
心境になる。
積極的に見に行くこともせず、ワガママで勝手なことばっか
言いやがって、このバカ野郎!!というご批判もあろう。
ホント、100%その通りだから、何も言い返せない。
でも落語好き人間として、噺家さんが若くして亡くなるのは
たとえ接点の全くない人でも、物凄く悲しいものだ。
四代目小圓朝師匠のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。