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とろろ天 @ Re[2]:遠く旅をしてきたのだろ(09/16) ありがとうございます。 こういうLPがあ…

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2026年02月05日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
では、授業で一緒に本文を追っていくつもりで、順に読み解いてみましょう。

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## 作品・作者

* 作者:夏目漱石
* 作品:道草(大正4年発表)

『道草』は、漱石自身の体験を色濃く反映した私小説的作品で、主人公・健三の内面の揺れが静かに、しかし執拗に描かれます。

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## ① 逐語的な内容理解(現代語に近づけて)

> **健三が遠い所から帰って来て駒込の奥に世帯を持ったのは東京を出てから何年目になるだろう。**



> **彼は故郷の土を踏む珍らしさのうちに一種の淋し味さえ感じた。**

彼は、久しぶりに故郷の地面を踏むという珍しさの中に、むしろ一種の寂しささえ感じていた。

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## ② 文法・語法のポイント

* **「〜になるだろう」**
断定を避けた推量表現です。語り手(地の文)が健三の人生を客観的に眺めつつ、はっきりと言い切らないところに、回想のあいまいさや距離感が表れています。

* **「珍らしさのうちに」**
現代語の「〜の中で」に相当します。「喜び」や「懐かしさ」だけでなく、別の感情が同時に含まれていることを示す表現です。

* **「淋し味」**
いまの私たちなら「寂しさ」と言うところですが、「味」という字を添えることで、感情がじわりと舌に残るような、複雑で説明しきれない感覚になっています。明治語特有の、情緒を含ませた言い方ですね。

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ここで大切なのは、「故郷に帰った=嬉しい」と単純に描いていない点です。

* **「珍らしさ」**と
* **「淋し味」**

という、一見すると反対方向の感情が、**「うちに」**という語で一つに包み込まれています。
漱石は、人の心はそんなに単純ではない、と静かに語っているようです。



## ④ 作品背景と健三の心情

健三は、東京を離れ、再び戻ってきた人物です。しかし「帰郷」は、彼にとって**安らぎの回復**ではありません。

* 時間が流れたこと
* 自分が変わってしまったこと
* 故郷もまた、かつてのままではないこと

そうした事実が、「土を踏む」という身体的感覚とともに、胸に迫ってくる。その結果として生まれるのが、この**名づけがたい「淋し味」**なのです。

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## ⑤ 現代的な読み

現代の私たちも、久しぶりに実家や地元に帰ったとき、

> 「懐かしいのに、どこか居心地が悪い」

と感じることがありますね。
この一節は、そうした感覚を、100年以上前の言葉で、しかも非常に的確に言い当てています。

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この冒頭部分は、『道草』全体に流れる
**「人生は、思いどおりには整理できない」**
という主題を、さりげなく提示する重要な箇所です。

また続きを読みたくなったら、ぜひ一緒に進めましょう。

楽天roomでも夏目漱石の作品を紹介しています。https://room.rakuten.co.jp/room_871c15dda2/items







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最終更新日  2026年02月05日 22時42分22秒
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