トルコ風

トルコ風

恋人の日


なので平日でも彼と遊びに行くことができた。

彼は、全然何も行動には表さなかった。
今からすると、かなり紳士的に私と接していた。
私からすると、何か始まるのかこのまま終わるのか・・・。
でも、何か始まっては困るのでは?というのが正直な感想であった。

海外からのボランティアで外食を望んでいる人がいる訳ないから
家に帰って夕食を食べようと言っても・・・。
外食しようと・・・彼。

私達は、ファミレスのような所で食事をした。
その時、なんやかんやと彼からの尋問が始まった。

「もう心に決めた人と出会ったか?」などなど

その質問に私は何て答えれば良いのでしょう。

「NOT YET」 この言葉以外にはないでしょ?

結局、レストラン内で英語を理解する人が何人いたのか知らないが
私達の会話は支離滅裂で・・・。
彼は、自分が傷つくのを恐れていた。
そりゃそうだ、振られても帰るのは私の実家なのだから。

私はトイレで考えた。どうしたいのかな?って。

そして、レストランを出て人通りのない所に来た時に聞いてみた。

「さっきの会話では、あなたが何を考えてるのか分からないよ」って。

その時、人の何十倍も何百倍もシャイな彼が(その当時知らなかったが・・・。)
他人の視線を一切考えず

「あいしてる」と日本語で言ってきた。そして・・・。

5文字の短い言葉は私の心をハート型に変えてしまったのだ。


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