すでに分化した細胞を,細い管を通してから酸で処理する.生き残った細胞の一部は変化する.そして,分裂増殖して様々な細胞に分化する能力,つまり多能性 (pluripotency)を獲得する.これが小保方博士の言うSTAP(stimulus-triggered acquisition of pluripotency)という現象だ.そういう現象が本当にあるのかどうかが,いま問題になっている.
蛇足. 山中教授のiPS細胞は induced pluripotent stem cell で,頭文字だけ並べると i. P. s. c. 最後の「cell」を日本語にすると「細胞」だから,そこだけ日本語にしてi.p.s.細胞,ないし「iPS細胞」と呼ばれる.小保方博士のほうは stimulus-triggered acquisition of pluripotency cell と言ったら英語として変な表現になってしまう.だからs.t.a.p.細胞という言い方は,厳密には正しくない.「s.t.a.p.」という現象,その現象を利用して作った幹細胞,というような言い方をすべきである.