2006/11/07
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カテゴリ: へビィな本


「変な生き物ゆうたわね? そやね?」
──秘密を拾った子供たち。
「お前を事故空域に連れて行く。話は現場を見てからだ」
──秘密を探す大人たち。
秘密に関わるすべての人が集ったその場所で、最後に救われるのは誰か。

『塩の街』で第10回電撃小説大賞<大賞>を受賞した有川浩、渾身の二作目がハードカバー単行本で登場!
“電撃”が切り開く新境地、電撃文庫ファン必読の感動巨編!!



ギミック満載

UMA【フェイク】や、 スカイドン 【白鯨】との遭遇、
国産輸送機開発プロジェクト「スワローテイル」という男のロマンがぎっしりの小説。

特に、F15DJの飛行シーンのスピード感がとても素晴らしかった。

その一方で、高知という自然に恵まれた緩やかな情景を描くのがなんとも素晴らしい。

とにかくそんな素晴らしいギミックがぎっしり詰まった、SF小説です。


図書館戦争の断片

と言うか何というか、 珍獣 武田美稀のキャラが、成績優秀な笠原郁そのものじゃないかと思える位の強気っぷり。まあ確かに、ハンデを持ちながらの戦闘機乗りってのは辛い物がありますね。まあ、成績がヘッポコじゃ、リアル世界で戦闘機乗りなんて無理なんだよな。

しかしそんなハンデを物ともせず自分の夢を追いかけ続ける、美稀と言うキャラも好きだし、一度は挫折したが、航空機開発という新たなる夢に向う、春名高己と言うキャラも好きです。

「どうせならプロジェクトXに出たいじゃない」




でも、中盤はダレタ

確かに、未知の知的生命体との遭遇、そして、未知の知的生命体・ スカイドン 【白鯨】との共存するための、交渉がメインとなり、それに、世界情勢や、国家情勢、航空機事故の遺族の思惑がひしめき合い、一筋縄ではいかない展開になっていくのは、確かにこういう生命体と遭遇すりゃ実際こうなるやろうと言う風にしか思えないので仕方がないのだけど、ちょっと好きになれなかった。

どうしても交渉がメインになってしまう作りなので、序盤のF15DJの飛行シーンの痛快さに比べると、中盤以降のデスクワークはちょっとダラダラし過ぎている感じがするので、非常にもったいない。

確かに、高己と、 スカイドン 【白鯨】との漫才のようなトークも面白いんだけど、戦闘機乗り 珍獣 武田美稀が活かしきれなかった気がする。


イタイ厨房

なんか知らんが、ラストのムカつくクソガキを懲らしめる所が、気分がスッキリした。<歪んでるなオレ。(w

とにかく登場する少年少女がちょっとイタイ気がする。

航空機事故の遺族とはいえ、悲劇のヒロインを演じてみたり、間違った方向に進んでるのが見え見えだったり、もうちょっと落ち着いて考えれば、ちゃんと正しい方向に進める気がしてもどかしい。

結局彼らを正しい方向に進めるには、宮じいの様な良識のある大人が導いてやるべきと言う事なのか?

まあそれ以上に、国家がイタ過ぎ(w

国家のとんだ先走りで犠牲になった人々の救済は一体誰がするのか?
スカイドン 【白鯨】の圧倒的な攻撃力を見せるための演出程度になってしまっている所が、非常にもったいなかった。

うーん、当面の国家予算は赤字だな・・・。orz

やっぱりこの手の未知との遭遇物には、ウルトラマンという秩序が欲しいよ・・・。


空の中
有川浩
出版社: メディアワークス
発行年月:  2004年11月
サイズ: 単行本/477p
本体価格: 1,600円 (税込 1,680 円)





感想リンク
のべるのぶろぐ






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最終更新日  2006/11/07 10:54:54 PM
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