映画は最後まで観る子のブログ

映画は最後まで観る子のブログ

PR

カレンダー

2021.09.16
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

核汚染の影響によって、人類が食料に困窮するようになった世界。レオノーラ(ギッテ・ウィット)、ヤコブ(トマス・グルスタッド)と娘のアリス(トゥーヴァ・オリヴィア・レーマン)は、あるホテルで食事も提供するチャリティーの演劇が上演されるのを耳にする。ホテルに向かった一家は、支配人マティアス(ソービョルン・ハール)から演劇はホテル全体を舞台にして上演されると聞かされ、俳優陣と区別するための仮面を渡される。やがて次々と観客が謎の消失を遂げ、アリスもレオノーラたちの目前で姿を消す。



​ある意味このタイトルをつけることが一番のホラーかも!?​




Netflix で見つけたこの映画。

特に前情報がなかったから、もしかしたらホテルで一人また一人と消える系の殺人事件でも起こるのかな、って思ってみたら、 まさに殺人ホテルで殺人が起こっちゃったよって感じのかなりストレートなお話だった笑

ひねりなし。


これって原題は何だったのかな?

もし、全然違うタイトルの意味だったら 、盛大なネタバレになってるよ。

本当に殺人が起こったのか?はたまたただの悪趣味な悪戯なのか、役者たちの演技なのか、どこまで本当か嘘か、、的なサスペンスを楽しむものと思ってたけど、殺人ホテルって言われたら、、そりゃ、 絶対殺人おきますよ笑



客と演者を仮面で分けて、気になった演者がいたら客が付いていくっていう設定もいいし、(こういうアトラクション実際にあったし) ホテル全体が劇の舞台 って感じでおどろおどろした雰囲気もいいけど、主人公家族は早々に外してたし、仮面の意味どこ行った笑

これって客のみんなが仮面外してたら、結局誰を襲ったらいいか分からないとかいうオチなのかな?

総じて仮面持ってない方が安全っぽい。


ラスト付近では仮面を他人に被らせることで危機を回避してるし。



カニバリズムに関してはね、、終末世界で誰も彼もが食糧難に陥っているのに、このホテルにだけ潤沢な食材があるとは思えないし。序盤、主人公家族たちが肉を頬張るシーンで察する人は察すると思う。


でも、このホテルの陰謀を当事者である役者たちが知らなかったって無理があるような気もする。

役者の女が 「金品を奪うだけじゃなかったの!?」 って驚いてたけど、この世界に金品があってももう意味なくないか?

経済も国家もないような世界だと思うし、金品よりも必要なのは食料だよ、 肉だよ、肉。


で、結局、真実を知った役者たちが悪の根源だった支配人を吊し上げて終わり。解体チームの作業着を着た男たちと役者チームは仲間じゃなかったのか。しかも作業着を着た男たちのそのあとは不明だし。 悪が悪になりきれてなくてもやもや。


ただ、レオノーラがかつての役者魂を燃やしてみんなを先導する姿はカッコ良かった。


彼女がどれだけ熱意を持って訴えかけても、みんなそれをただの演技だと思ってしまう。だったら演技には演技って感じで、初めて彼女が元役者だった設定が生きた感じ。


最初は理想的放任主義の癖に、何か起こったら周囲に当たって心配して、「アリス、アリス」連呼しまくって五月蝿いっていう、なんか一貫性のない母親だったけど笑



本物の役者はすげーよ。




そして終末期の世界だから、別にホテルから逃げ延びたって、平和な日常に戻れるわけじゃない。外は相変わらず 薄暗くて暗澹としている。 そういうことを思えば、少しでもかつての平和な世界を彷彿とさせる、平穏な夢を見せてくれる殺人ホテルの方が、 遠くから見て光輝いて見えるのもなんか納得できる。


この無常感がある終わりが好きだな。

スプラッター感やホラー感は少なかったけど、 ダークな雰囲気が良き。



ノルウェーの映画なので、役者さんは知らない方ばかり。ただ、監督である ヤーラン・ヘルダル 弱冠17歳 ということに驚き。豪華絢爛さと、おどろおどろしさって紙一重だと思う。その絶妙なバランスを作り出したのが純粋にすごい。タイトルネタバレがなかったら楽しく観れたのかなーでも最初のお肉頬張るシーンで大体察するよね笑







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.10.18 19:17:40


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: