つかちゃんのイタリア日記

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 メルカートをぬけて、有名な教会の一つ、カルミネ・マッジョレに行きました。ここは13世紀に最初のカルメル会員が建てたそうです。ここに、イスラエルから彼らが持ってきたといわれる有名な絵があって、それがその後の聖母子画の元になっているといわれています。確かによく見る構図です。

1.かるみね・まっじょれ.jpg

2.カルミネ内部.jpg

3.聖母子1.jpg

4.カルミネ内部.jpg

 この絵の前で癒しを願って祈り、多くの人が癒されたそうです。多くの教会で、同じようなものがあって、なんだろうと思っていたのですが、これは癒しを願ったところ、かなえられると、その箇所をかたどった銀の板を奉納するそうです。この板は奉納してしばらくの間、保存されるそうです。ただびっくりしたのはこの板までも、町の古道具屋さんで売られていましたよ。1ユーロくらいでした。確かにこれ以外に使い道はないでしょうからね。

IMGP0189.jpg

IMGP0191.jpg


IMGP0195.jpg

 それから、当たり前といえば当たり前なのでしょうが、教会の外が騒々しいにもかかわらず、教会の中はシーンとしています。この絵は誰でも近くまで行くことができるのですが、絵の前でずっとお祈りしている人が何人かいました。教会の外と内のコントラストがはっきりと出て、すごいと感じました。
 次にカテドラル(ドゥオモ)に向かいました。ここも騒々しいメルカートを歩きながら行くのですが、ここはまず普通の日本人が来るところではないでしょう。一緒に来た神父さんは、何度もナポリを訪れているので、ここまで来られるそうです。道が結構複雑なのと、小さな路地で、いかにも怖そうです。そこらじゅうに、泥棒がいるのではないかと、初めはびくびくしました。確かにこのあたりは貧しい人の地区だそうです。窓が開いていると、家の中が見えるのですが、日本でいうワンルームマンションみたいです。ドアのすぐそこに、キッチンと小さなテーブルとベットがおいてありました。その奥にドアはなかったので、あれが一つの家なのでしょう。興味深かったのは、道を挟んで隣の人としゃべりあっていたり、お互いの窓に紐をはって、洗濯物を干したり、多分近所づきあいは相当濃いと思います。誰かが道で叫ぶと、上の方の階から顔が出てきて、スルスルと小さな籠が下りてきました。すると、叫んでいた人はその中にワインをいれて、手を振っていました。酒屋さんなのか、お友達なのか分かりませんでしたが。この風景も結構見たので、ナポリの日常の巣たがなのでしょう。イタリアは結構携帯電話が発達しているので、ローマとかでは、携帯電話をすぐかけるのですが、ナポリでは大声で叫ぶという姿をみました。また、日本のワンルームマンションが、ほとんどお隣と交流がないのとは逆に、ナポリでは、小さいがゆえに関係が濃いのでしょうね。機械を通さない生の声、またその音に耳を傾けている人がいるというコミュニティがあるという、これが、ナポリがエネルギーにあふれていると感じさせられる所以かもしれません。





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Last updated  2007.03.22 06:09:37


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