たこ焼きとラフランス

杉滝岩その3(アルパイン)



杉滝に行くのはこれが3回目。

1回目は初めてのアルパインクライミング。
2回目は1回目の数日後に行き、何か限界を知ったとき。
そしてこの3回目。恐怖をわが四肢で感じたとき。



はいはいはい。ではのんびり書いていきますかね。

今回の杉滝はね、新入生にアルパインクライミングをさせることが目的でしてね。

結果からいえばね、1年生が7人も来たんです。
杉滝に7人てのはちょっと多いんです。

っつかもともと新入生10人行く予定だったんです。

もうバカって感じ。入れ食い状態にしないで最初から人数絞れよって感じで。

杉滝二日前の部会の段階でようやく具体的な説明があったわけなんですが、いかんせんその部会にCL(チーフリーダー),SL(サブリーダー)が来ない。
新入生10人の処理をどうすればいいんですか・・・。

電話しまくってようやくCLが来た。飲み会最中だったらしい。

CLは2年生の女性に伝達をもともと頼んでたんだけども、その女性は実験で来れず、頼みのSLは自宅に引きこもりうつ状態に陥っていたらしい。

CLの登場でなーんとか事態収拾。後になってCLが人数を絞ってくれてようやく行けるくらいの状態になった。


まぁ文章だとうまく伝わらないが、準備段階で非常に厄介だったんだな。



なにはともあれ、当日。


朝部室前集合で出発。
新入生の男女比は5:2だったはず。

車に乗る。
ドライバー:4年生の女性。助手席:俺。:後部座席:一年男×2。

しゃべるしゃべるしゃべる。

何がってね、後ろの二人。
もう先輩二人でノンストップの二人の会話をひたすらに聞くわけですよ。
正確に言うと、車内の前後間で会話が断絶してる状態なんだがね。

気まずいような気まずくないような・・・話弾んでるみたいだからまぁいいんじゃないかと僕は思ってた。

そんな感じ。


現地到着。



eyeye





杉滝のルートは3種類ある。あとはフリークライミングが何箇所かで出来る感じ。

ここで改めて今回のメンツ紹介。
マスター(つまり院生):3人、4年生1人、3年生2人、2年生4人、1年生7人。


このメンツの中でパーティーを3つに分ける。
リードの上級生・2年・1年っていう構成で。
それが安全面的にもベストってことで。

1年生全員のぼるには時間がかかりそうだがまぁよし。

装備を確認。

でさ。
上級生から一年生に装備の説明しろって言われた。
しょうがなく装備の一つ一つを手に取り、名前と主な使用方法を丁寧に・・・いや・・・適当に説明した。( 適当ってのはいい加減って意味じゃないぜ? )
もうさぁ。俺が初めて来たときはこんな丁寧な装備の説明なんか受けなかったっす。
一年生。僕に感謝しなさいと、この場を借りて言ってみる。

参考までに。
自分のときは、岩場に直接言って、基本的なやり方その場で教えてもらってすぐ登った。道具の名前なんか話の流れの中で何となく理解した程度だったと思う。
まぁいいんだけどね。別に気にしてないんだけどね。別に。別に。

ただね。なんか先輩面できてうれしかった。

本番。


・・・。


何がショックかってね。
俺より一年生の方がスルスル登って行きやがったってことなんですよ。
そりゃさ、俺はさ、もうさ、なんていうかさ、泣ける。
ここで悔しいと言わないのがマイクオリティ。

上った順番は上級生・一年生・俺。

で、上についてみると、一年生はあまりの高さとヒモ一本に命をかけるのが怖くてたまらないらしく、おっかなびっくりどっきどきしてた。

優越感を感じる俺。
「最初怖いよねぇ。俺もそうだったよぉ。そのうち慣れるさぁ。ほらほらぁ。大丈夫だよぉ」
俺って人間小さいな。


その後懸垂下降でするするっと降りて一回目終了。


上を見上げると一年生が頑張って懸垂下降してた。


あsだ




下に降りるともう昼。

昼飯を食べる我。







マスターの先輩に言われる。

「橋から落ちよう?」
「いいっすよ」

はい。説明なしにこう言うと何言ってんのこの人たちって感じだね。

まずは橋の写真から見せようか。

df

要点を絞って言うと、この橋からロープで4,5メートルくらい降りて、そこからロープワークを駆使して橋の上まで登る。という練習。
橋の下は川が流れてる。

まぁレスキュー技術の練習みたいなもんですよ。つってもセルフレスキュー。

ハーネスをつけて、橋まで移動。ロープを自分の体にくくりつける。先輩からレスキュー方法の指導を受ける。
欄干に足をかけ、飛び降り体制。

「・・・こわいっす・・・まじこわいっす・・・。ふぅ・・・あぁー。いー、きますぅ・・・はぃ・・おぃ、おーい、 おぅぅ!! うぅ、シュルシュルシュルー」

である程度のところまで来て下降を終了する。っつか下降留めないでそのまんま降りたら川にダイビングだしね。
かくして私は橋からロープ一本でつるされてる状態となった。

第一段階:両手を離しても体が落ちないようにロープを結ぶ。

上で先輩に教えてもらったやり方でロープを縛る。
縛る。
縛った。
縛ったのに。
縛ったのに・・・?
ズル・・・ズルズルズル・・・。





ノー!!


縛り方が甘かったのか縛り方を間違えたのか。
とりあえず言えることはこのままでは川にダイビングしてしまうということである。
こうなりゃもう見てくれなんてどうでもいいと思って、ロープをめちゃくちゃに縛る。
とりあえず落下は回避された。




第2段階:2本のひもをロープに結びつける。

この作業はね、スムーズにいったよ。文句ないくらいね。
さらっと流して説明するけども、体を固定するためのひもと、足を乗せて体を上に持ち上げるためのひもの2本を駆使して、上へ上へと登るんだ。

順調に進んだよ。上で見てた2人の先輩も「上手だねぇ」とか言ってた。

まぁもちろん世の中そううまくはいかない。

紐の結び目が緩んでしまい、もう一度結びなおさなきゃいけなくなった。
厄介なのは、それが体を固定するためのヒモだったために、紐に足をかけて立ち上がった体制で作業しなきゃいけないということなんだ。
もう足がプルプル震える。かといって足場をはずしてロープに頼っちゃったら今まで登った分がチャラになってしまうわけだしさ。
うん。
文章だとこのつらさが全然伝わらないので悲しい。
想像しろよ。
ただ一人、橋からロープで下ろされて一人で登ってこいだよ。
空中で宙ぶらりん。ピンチでも一人。苦労しても一人。辛くても1人。咳しても一人。
これが本当の強さなのかなって思った。

何とかかんとか結びなおして作業再開。
ようやく端に手のかかる位置まで来た。

第3段階:もうロープなんか使わないで頑張って橋によじ登れ。

っつかあらかじめロープに結び目できててそれ以上進めない。もうよじ登るしか方法がない。
腕に力を込めて「うーん」と力を込める。
登れない。

あっれー。

さっき無理な体勢で結び目を直したおかげで、だいぶ筋肉を消耗したっぽい。
腕に力が入らん。
しょうがないから力の回復を待ち、その場でポカーんとしてる。

すると自転車に乗った中年の5人の集団がやってきた。

「何してるんですか?」

いやいや、あなたはまともな人だ。足が宙ぶらりんで橋にしがみついてる人を見れば誰だってそう思うはずだ。

「ロープで登る練習をしてるんですよ」
「へーぇ、大変そうですね。いや私たちも何してるのかなぁってすっごくびっくりしてたんですよ」
「そうですよねー。普通こんなことしませんもんねー」
「記念撮影してもいいですか?」
「どうぞ」

疲れきって橋にしがみついてる僕を背景にピースサインで記念撮影してた。

そろそろ体力回復した感じなので思いっきり力を込める。

「 くっっっ!! つあぁぁぁぁ!!!! 」
でようやく橋の上に立つ。
みんな拍手してくれた。
聞くと新潟大学サイクリング部のOBらしい。どーもどーも。



ようやくいつもいる世界に戻ってきた僕。


少し休んでから、この空間に飽きてきたので、ちょっと出かけたくなった。

「ちょっと奥の方行ってきます」
「はいよー」


で、杉滝の奥の方へ行ってみた。
岩を抜けるとすぐに轟々という音が聞こえてきた。
川というかなんというか。だいぶ流れの激しいホワイトウォーターが見えた。

杉滝ねぇ。奥に行ったら滝でもあるのかなと考えたが、だいぶ先長くなりそうだから30分くらい行ったところで引き返した。

あsdさ


みんなのところへ戻る。





その後、先輩一年俺で再び登る。


結論。リードは怖い。

詳しく書きません。 察してください。
僕リードしました。要するに一番最初に信ってことね。
怖いっす怖いっす。落ちたら怪我するくらいに落ちます怖いっす怖いっす恐怖です。

あっはははは!!

あばばばgbっばっばばばっばばばばばbっばっばばっばっば。


ふぅ。

おかげでだいぶ時間を食っちまった。下に降りたときにはもう帰り仕度っぽかった。
っつか自分のリードのせいで普通の3倍くらい時間かかっちまったのも事実なんだが。

さっさと支度。車に乗る。中華料理屋に行く。
一年の飯代をおごる。おごるおごる。

奢る。

てめぇら感謝しろよ??(←驕る




そんな3回目の杉滝岩。本当の恐怖はリードでしか味わえない。



reyeryr

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