ワイン祭り、試飲会、醸造所訪問と書いていったデュルクハイム、ダイデスハイムを中心としたプファルツ編は今回で最後です。
まずはダイデスハイムのワインバーです。
昼間にGGの試飲会でこの地にいたのですが、他の地で夜は飲もうと思っていたのですが良さそうなところがなくて結局夕方またダイデスハイムに戻ってきて中心の広場のそばにあるワインバーに寄ってみました。
ワインショップも兼ねていますが、グラスワインも豊富にありました。
ディスプレイでかわるがわるグラスワインの銘柄が表示されていくのは初めてみました。
これいいです。

一杯目は南ファルツのSiener醸造所の08のVom Rotliegendenでした。
酸が強いワインには多く出会っていますが、あまりないレモン的な酸っぱさがありました。
口の中いっぱいに広がる味わい、というのがこの造り手のポテンシャルを感じさせてくれました。
二杯目は同じBirkweilerのDr.Wehrheimの08のグローセスケヴェックスです。
これは良かったです。最初は酸っぱいと感じたのですが時間が経つと気にならなくなりました。気品があってきれいな辛口ワインでした。ファルツでもありそうでなかなか少ないタイプかと思いました。
他にも飲んでみたい造り手となりました。
これらは他の周辺の同クラスより値段が高く設定されていましたが、他の産地も飲めるという経験のほうが勝ちました。
ダイデスハイムといえばdeideheimer-hofが有名ですがここ(中心にあるのですぐ見つかります)にも立ち寄ってほしいです。
僕がいた時には昼のGGの試飲会のときにいたモスバッハの従業員の人がいたりして、ワイン関係の人も訪れるたまり場のようなバーみたいです(若い人が中心ですが)。
そういう酒場があることにすごくうらやましく思いました。僕もそういう店の常連になりたいです(笑)。

飲み食いするところを探していたNewstadtです。
たくさんありそうなのに日曜なので良さそうな所は開いていませんでした。
この街は街並みを観ながら散歩するのも楽しいです。
ミッテルファルツを散策するならここを拠点にするのも良いかもしれません。

Hohenmorgenの畑です。奥がダイデスハイムの街です。

ヴァッヘンハイムとデュルクハイムの間で撮りました。何枚か写真を撮りましたがこれがアングル的に一番良かったので、ただそれだけで載せてみました。
ということでプファルツ編は終了です。
自分はモーゼル、ラインガウを中心に飲んでいるので、プファルツを訪れたこと、たくさんワインを飲んだことで新たな世界を知ることできました。
辛口ワインが主流の中プファルツはおさえておかなくてはいけない産地でしょう。
辛口のリースリングに関しては優秀なワインが一番多い産地だと思います。
それは最高級のグローセスケヴェックスから気軽に飲めるデイリーワインまでどの等級でもいえることだと思いました。
それを感じた同時にモーゼル・ザール・ルーヴァー、ラインガウのすばらしさもあらためて感じることができました。そこにしか表れない良さがあるということに気がつきました。
ただ、他の国のワインも含めて競争する場合にはプファルツの辛口ワインが他の国と類似していてなおかつ質の良さを感じられるので適していると思いました。モーゼルやラインガウはそういう点ではくせとされる部分が多いので。
しかしドイツワインが大好きな人間にとてはそのくせがたまらないものなのでそっちになびいてしまうなーと思ったのです。そう思うのは僕だけでもないような気がします。
ワインが大好きな中でドイツも好き、という人はバーデンやプファルツを素直に受け入れられるけれど、ドイツが大好きという人は、まず、モーゼル、ラインガウが好きでファルツも好き、というかんじになるのではと思いました。
ただ今は増えているであろう辛口ワインに特化したドイツワイン好きの場合ではファルツやフランケンが一番になるかもしれません。
機会があったらクニプサーなど他のプファルツの産地も訪れてみてダイデスハイム周辺との違いを感じてみたいと思いました。
欲求はつきることがないので困ります。
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