だいぶ間があいてしまいましたがクリッツクライネの試飲会その2です。
試飲会の時のリーフレットをなくしていしまい細かいワインの説明ができないのですがある程度は覚えています。
一つの醸造所では6か7種類くらい試飲できてトロッケン、ファインヘルプ、甘口それぞえ2種類ずつはありました。等級は各醸造所で違っていて、辛口のGGクラスを出しているところやアウスレーゼゴールドカプセルあるいはTBAを出しているところなど醸造所の特色によって異なっています。

ヴァイサークンストラーWEISER-KÜNSTLERは2年前の この試飲会
で一番気に入った醸造所です。ゴーミヨなどでも票評価が高いためか常に人だかりができていました。
前回の2009年産に比べれば感動はしませんでしたが良い造り手だなーという印象は変わりません。2009年産は辛口の一番上のクラスGGに位置するGrosse Euleというものがかなり好印象だったのですが2011年産は買ってまた飲みたいと思うようなものは甘口のみでした。カビネットもリストになく隠し持っていたアウスレーゼゴールトカプセルもすばらしかったです。基本的にここは甘口が得意な造り手という認識でよいかと思います。
マルティン・ミュレンMARTIN MÜLLENも気に入っている醸造所です。昔はこういうワインだったのだろうなーと思わせる素朴な味わいです。とはいえ技術はしっかりしていて質の高さを感じます。アイヒェルマンでは5つ房評価です。
2011年ではファインヘルプ(ハルプトロッケン表記だったかもしれません)のシュペートレーゼがジューシーで深みもあって好印象でした。1997年のハルプトロッケンのシュペートレーゼもありこれも素晴らしかったです。まだ酸がたっていて若々しさがありブラインドではここまで年が経っているのはわからないでしょう。
前回も熟成したアウスレーゼを出して好印象だったのですがここはだいぶ寝かせたまろやかな味わいが素晴らしいです。若いのだと個性と魅力がわかりにくくたくさんの造り手と飲み比べると平凡に感じてしまうかもしれません。
この造り手に関しては北嶋氏が読み応えのある記事を書いてますので そちら
を読むのがわかりやすいです。
フォレンヴェイダーVOLLENWEIDERはゴーミヨでは4つ房評価でこの団体の中では一番高いです。
前回の2009年産は期待以上の喜びを得たワインはなかったのですが、今回は評価に値するさすがというようなワインがいくつかありました。
Wolfer Goldgrubeのカビネットは何本も家にストックして飲みたいようなものでした。食事とでは甘すぎて単体で飲むタイプの残糖高めのカビネットです。
同じ畑のアウスレーゼ・ゴールトカプセルも素晴らしかったです。不満をいうところが全くなく完ぺきでした。とろっとしていたし甘みも強く感じたので貴腐のぶどうはどのくらい入っているか質問したらなんと100パーセントとのことでした。このワイン欲しいです(現在入手を計画中です)。
最近日本で同じ2011年のKröver Steffensbergのアウスレーゼ・ゴールトカプセルを飲む機会があったのですが、こちらはアイスワインのトーンがありました。ここのゴールトカプセルおすすめです。年によっては貴腐ではないかもしれませんがレベルが高いのは間違いありません。
この他に印象に残ったのはOです。
半分以上は甘口のカテゴリーだったのですがシュペートレーゼでもあまり甘く感じませんでした。どれも食事ともあわせられます。アウスレーゼも他のところに比べれば甘みは弱かったです。
おそらく意図的にそういう造りにしていると思われます。VDPモーゼルでもそういう傾向の造り手があって今の一つの流れなのかなと思いました。
僕個人としてはふくよかな甘みと酸の調和したカビネットやシュペートレーゼが好みなのですが、食事との相性という市場への狙いもありだと思いました。用途によっては僕もこういうワインを選びたいと思うこともありますから。
MARTIN MÜLLENは辛口も中辛口も良かったのですが個々のワインの記憶がなくて書くことができません。すみません。
京橋ワインが2010年産のを何種類か入れていますが2010年は酸を強烈に感じたのですが(他のところもこの年はそういう傾向ですがここは特に)、2011年産は穏やかな味わいでかなり異なりました。といっても液体の中に感じるパワフルさには共通点を感じます。テロワールと葡萄の質がしっかりと感じられる証明です。
今飲むなら個人的には2011年産が好みですが数年たって酸をまろやかにかんじるころにはこの評価は逆転するかもしれません。特に2010のシュペートレーゼはかなり化ける可能性を持っていると感じました。
メルスハイマー・レイラー・ムーライ・ホフベルク・リースリング・シュペートレーゼ・"シャーフ" 2010
その他の造り手でもピンポイントで気に入ったワインはありましたが新たに醸造所としてお気に入りになったところはありませんでした。
リーフレットにはワインごとに値段が書いてあるのですがシュペートレーゼでも7ユーロなど10ユーロしない醸造所もあれば、上記の醸造所は辛口も含めたシュペートレーゼのクラスは平均が16ユーロくらいでした(最低でも12ユーロ)。
価格帯は完全に二分していました。印象としても、素朴な味わいの村の優秀なワインとドイツ全体の中で比較されても戦えるワインというのにわかれていてそれが価格帯からもわかります。
これらを同様に点数をつけて評価するのはナンセンスだと思ったのです。素朴な味わいにもそのワインの良さがありおいしいと感じるものがあるのです。TPOに合わせてこういうワインを飲みたい時もあるのです。ひとつの団体にこの2つが共存していることはすごく面白いと思いました。
ただ消費者は、狙いが異なる造り手があるということを認識していないと片方を否定的に扱うことになってしまうので注意しないといけないなと思いました。
この項の最初に書いたように「その他の醸造所」でもおいしいと思ったワインがあったのです。おいしいは「質」だけでは素直な感覚としても存在するということを忘れてはいけないのです。そこには醸造所の「格」は関係ないということです。
他の地域ではクオリティが高いのに同レベルの醸造所に比べてかなり安い醸造所もいくつか知っていますが、そういう所を混ぜて考えてしまうとわかりにくくなってしまうので二分ということで話を進めてみました。
全体的な印象としては、そのうち書くであろうVDPモーゼルの試飲会で飲んだ醸造所よりは2011年の辛口に関してはこの地域のほうが優れているような気がしました。
パワフルさやジューシーな感じがあったのがそういう印象になったのかと大雑把にまとめさせていただきます。
ハルプトロッケン、ファインヘルプがこの地域に一番向いているというのは前回試飲会に参加した後と印象は変わっていません。少し丸みを帯びたワインに仕上がるので少し残糖があるのが一番バランスをよく感じます。丸いといってもそれは土壌からくる要素であって酸はそれなりにあります。
アウスレーゼはどこも2011年産は好印象でした。これは他の地域のモーゼルと同様です。甘口のシュペートレーゼに関しては醸造所ごとに評価はかなりわかれました。
ワインの話はここまでです。

会場では醸造所の子供たちがトレイにカップをのせて(写真にみえる色がついているもの)スープを運んできてくれました。前回は何種類かの食べ物があったのですが今回はパンとスープのみだったのですが、スープは僕が知るだけで5種類はあったと思います。オニオンやグリーンピース(たぶん)やマスタードなんていうのもありました。
写真のように醸造所の奥さんたちが造っていてそれを子どもが運んでいました。どれもおいしかったです。お店で飲むよりおいしいと思うものもありました。
息子さんがワインのサーブを手伝っているところもありました(頼んで撮らせてもらいましたが恥ずかしいからか少し笑みが引きつっています)。
こういうように家族でこの会場を作り上げているのがすごく好きなのです。アットホームな空間になっていてその雰囲気はこの団体の姿勢にも通じるものがあります。
また、庶民的だけれど信念は強くクオリティの高いワインを造っていて、アットホームな雰囲気だけどスープはレベルが高い、そういう団体なのです。
この地域のいくつかの醸造所は年々評価があがっていますが、個々の努力はもちろんですが団体を造って協力していることも上昇の助けになっていると思います。テロワールの魅力などを伝えやすいとうことやまとまったほうがやりやすいなどのプロモーションのしやすさや協力することによってモチベーションを高められるのではないかと想像しています。
試飲会でそれぞれの醸造所の人たちと接しましたが、やわらかい、やさしい人柄の人たちばかりなのでだからこそライバル関係でもある醸造所たちと団体を結成できたというのはあると思いますが。
今後もこのトラーベン・トラーバッハ周辺の醸造所には目が離せません。
ちなみにこの団体に加盟してる他にはVDP加盟のクレメンス・ブッシュもこの地域の造り手です。
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