おそらく今回のドイツのレポが完了するには半年近くかかると思うのでいきなり総括的な事を書きたいと思います。
2012年産を飲んでの感想なのですが、産地によって飲んだ種類の数が違いすぎるのでドイツ全体の総括をすることができません。
まとめというよりは感想と思って読んでいただければと。
フランケンとヴュルテンベルク以外はリースリングのワインについての感想です。
モーゼルの2012年ヴィンテージを一番飲んでいて、4つの試飲会と6つの醸造所に訪れているので確実に300種類以上のモーゼル、ザールの2012年産のワインを試飲していると思われます。
正直、VDPなどの試飲会ではおいしいと思えるものにあまり出会えませんでした。特に辛口は難しい年だと感じました。ぎゅーっとした酸を口の中で感じるものが多く、それでバランスがあまりよくないなと思うものがほとんどだったのです。ぎゅーっと、やジューシーとメモに書いたワインがかんり多かったのです。
2010年産のようにインパクトがある、もしくはどっしりとした酸ではなく、味わいに溶け込んでいる酸なのでただ酸を感じるというだけではないから難しいのです。
酸があるからモーゼルの固い味わいの辛口はあまりお奨めしないというのが僕の自論なのですが、2012年産もそれにあてはまる年だったと言えます。でも全体的なことをいえばヴィニンゲンなどのモーゼル下流の辛口ではグーツでもわりと良いものが多いという印象でした。シーファーでないほうがよくてきた辛口が多かったのかもしれません、もしかしたらですが。
また、醸造所などで何種類も飲んでいるとやわらかいタッチあるいは味わいの辛口ではすばらしいものが多いというのもわかりました。グーツではなくシュペートレーゼ・トロッケン(明記していなくてもレベル的にはそのクラスということ)のものがほとんどでしたが。
甘口だとアウスレーゼまでいくととても良いものがあるというかんじでした。僕はシュペートレーゼが好きなのですが買いたいと思うようなものにはほとんど出会いませんでした。
地域でいうとユルチッヒÜrzigがけっこう良かったのではと思っています。特にファインヘルプと甘口のカビネット、シュペートレーゼが。火山性特有の凝縮感のあるパワフルさ(もしくは複雑さ)が2012年産ではぴったりはまっているワインが多いように思いました。
ザールはそんなに多くは飲んでないのですが悪くはないのではという印象を持っています。でも2011年産には劣るでしょう。
あと僕はファインヘルプが好きなのをご存知の方は多いと思いますが、あまり良いファインヘルプに出会えませんでした。ラインアップとしても例年よりファインヘルプが少ないような気がしました。酸の性質でファインヘルプには向いていなった年なようでした。カビネット以上の甘口か辛口にしたほうがバランスがよいと判断したところが多かったような気がしてます。
昨年試飲会でモーゼルの2011年産を飲んだ感想でもパッとしたものがあまりないと書いたのですが、2011年は並なものが多い、といったかんじで、2012年は手を出したくないものもがけっこうある、といった違いがあります。
そして醸造所などで2011年産の辛口を飲む機会もけっこうあったのですが1年経って真価を発揮しているワインに多く出会いました。それらは10ユーロ以上のわりと高めのクラスのものがほとんどですが。
2012年もそうなってほしいのだけれどはたしてそうなるのかは僕にはわかりません。もしかしたら1年後というよりはもう数年経ってからのほうがよいものが多いかもしれません。
アルテレーベンなどから造られるグランクリュのワインは早飲みではなく数年経ってから真価を発揮するというのは前提で、そういうもの以外のワインの話です。
ラインガウは産地ごとに万遍なく飲んだわけではないのであまり評価はできません。
ただ飲んだ範囲でいうと、モーゼルの2011年のように悪くはないけれどすごくよいわけではない、という並かそれより少し上の質のものが多いのかなと思いました。良い言い方をすれば安定している年、といったところでしょうか。
グローセス・ゲヴェックスの試飲会では数カ所のGGを飲みましたが当たりだった確率がかなり高かったです。ということは上質な辛口ワインに関しては期待してもいいかも、ということになるかもしれません。
フランケンも悪くはないと思います。そんなに数を飲んだわけではないですが、おいしいと思ったワインが多かったのでもしかしたらけっこうな良年だったのかもしれません。特にジルヴァーナ―にとっては良い年だったのかなと思っています(飲んだのはそんなに多くはありませんが)。
ファルツはほぼグローセス・ゲヴェックスの試飲会で飲んだGGでの印象になるのですが良年ではないような気がしています。早飲みしておいしいものはほとんどなく、数年したら化けるというものはいくつかありました。土壌の性質によって良し悪しがかなり別れる年だったのかもと思いました。それがなぜかまでは今は答えられないのですが何となくそう思いました。
ヴュルテンベルクはVDPの試飲会でいくつかの醸造所を飲んだ中では悪い印象はあまり持ちませんでした。モーゼルのように嫌悪感を感じるような酸があるわけでもありませんでしたし。ただ10ユーロ以下のはほとんど飲んでいないので評価を下せるまでではありません。この産地は安価なものに魅力があると僕は思っています。
バーデンはちょこちょこ飲みましたがよくわかりません。
ミッテルラインは僕には珍しくほどとんど飲んでいないのでわかりません。
ざっとこんなところです。
具体的、あるいはつきつめた意見については各産地のことにふれた記事の中で書いていこうと考えています。
VDPがドイツワイン業界の中心ではないのか… 2013.11.03 コメント(2)
醸造所訪問をしての抽象的な感想 ワイン… 2013.10.26
2013年9月 ドイツでの旅程 ワイン産地編 2013.10.08
カテゴリ
キーワードサーチ
コメント新着