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開催日:2026.5.31(日) 14:00開演
場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)
プログラム
開演前
1.木管五重奏 ノヴェレッテ
2.管打楽器七重奏 「もののけ姫」セレクション
前半
1.フローレンティナー・マーチ
2.あつまれ おもちゃのマルチャ!
3.管楽器のためのフィナーレ
4.交響詩「魔法使いの弟子」
後半
5.生まれかわりの旅~出羽の山々に想いを馳せて~
6.バレエ音楽「白鳥の湖」より
I.情景(第2幕 第10曲)
II.ワルツ(第1幕 第2曲)
III.白鳥たちの踊り-4羽の白鳥の踊り(第2幕 第13曲IV.)
IV.チャルダッシュ:ハンガリーの踊り(第3幕 第20曲)
V.終曲(第4の区 第29曲より)
アンコール
7.「吹奏楽のための第一組曲」より IV.ギャロップ
8.夕焼け小焼け~夕日
レポート
開演前アンサンブル
開場直後に大ホールのエントランスにて木管五重奏によるノヴェレッテの演奏。続いてステージにて管打楽器七重奏による「もののけ姫」セレクションの演奏が行われました。アナウンスによれば早く来場された皆さんのために演奏しますとのことで、うれしい配慮だなと感じました。
フローレンティナー・マーチ
曲目解説によれば、「イタリア大行進曲」との副題がついており、もともとは「トスカーナのバラ」という題名だったとのことで、作曲者のフチークがフィレンツェに旅したときに作曲されたとされていることもあり、バラの咲く頃のフィレンツェを想像しながら聴かせていただきました。
あつまれ おもちゃのマルチャ!
マルチャとはマーチのイタリア語であり、タイトルをあえておもちゃのマーチとせずマルチャとした作曲者の意図が気になるところですが、遡ってゆくと音楽の源流はイタリアにありということで、そのあたりを表現したくてマルチャにしたのかもしれないなと想像しつつ聴かせていただきました。
管楽器のためのフィナーレ
現在コンクールの課題曲は、著名な作曲家による委嘱作品と一般からの公募作品による折半という形で構成されている訳ですが、この曲はぐるりよざでお馴染みの伊藤康英氏による委嘱作品ということで、作曲家としてもコンクールの課題曲ともなれば、徹底的に深堀りされることがわかっているので、かなり気合を入れて作るのかもしれず、そんなことを想像しながら演奏を楽しませていただきました。
交響詩「魔法使いの弟子」
魔法使いの弟子といえば、あの有名なフレーズが耳なじみですが、曲目解説によれば動くほうきのモチーフはファゴットによって主題が提示されるとあり、ファゴットの独特な音色とコミカルな主題の相性は確かにぴったりだなと感じました。今回は、魔法使いの弟子が出てくる演出がある訳ではないのですが、演奏を聴きながらほうきが次々と水を運ぶ様子と弟子があわてふためく様子がじつにクリアーに見えてくる感じがあり、これは本当に楽しい曲だなと感じた次第です。
生まれかわりの旅~出羽の山々に想いを馳せて~
山形交響楽団創立50周年記念委嘱作品として2022年に初演された作品で、出羽三山をモチーフにしているとのことですが、私も2014年に羽黒山の五重塔を見て、2446段の石垣を登って参拝したことがあったので、リアルな映像としてイメージを共感できるところがあり、演奏を聴きながら、そういえば石段の途中にあった「名物力餅」のお店はまだあるのかな?といったふうに想い出を回帰させることができました。演奏後には、作曲者の小田実結子氏のインタビューもあり、曲の中に階段をイメージする音階があり、じつはそこは演奏者にとっては表現が難しいところといった裏話も聴くことができました。
バレエ音楽「白鳥の湖」より
演奏を聴きながら、まだコロナ禍真っただ中だった2021年11月7日に新国立劇場バレエ団 白鳥の湖<新制作>(演奏:東京フィルハーモニー交響楽団)をまさにこのサントミューゼの大ホール(当時は客席が1つとばしで定員が半数に絞られていたので、チケット発売直後にも関わらず3階席の端っこを確保するのがやっとだった)で鑑賞したことが昨日のことのように想い出されました。そして今日の演奏で改めてチャイコフスキーの音楽の魅力である叙情的で流麗、メランコリックな旋律と和声、華やかで効果的なオーケストレーションというものが三拍子揃った白鳥の湖の世界にすっかり引き込まれたひとときになりました。
「吹奏楽のための第一組曲」より IV.ギャロップ
アンコールは、A・リードの第一組曲でアンコールの定番として有名なギャロップの演奏となりました。恥ずかしながら私自身この曲は初めて聴いた次第ですが、ここ2年の間にリードの第5交響曲さくらと吹奏楽のための第3組曲「バレエの情景」を続けて演奏した縁もあって、題名はわからずともなんとなくリードっぽいのかなということで、後で曲名を知って得心した次第です。
夕焼け小焼け
上田市吹の定期演奏会のフィナーレは鉄板とも言えるこの曲ですが、記念すべき第1回定期演奏会のプログラムの1つで演奏され、2回以降はずっとアンコールで演奏されてきた歴史ある曲ということで、今回も変わらぬ舞台が夕焼けのようになる演出も楽しませていただきました。
まとめ
毎年感じることですが、市民バンドは練習時間の制約もあって年1回の演奏会のところが多いのですが、そんな中にあって上田市民吹奏楽団は春の定期演奏会と冬のポップスコンサートと2公演を行っており、地域の皆さんに音楽文化向上の機会をより多く提供していると言えます。またSNS等による広報活動も幅広く手掛けていてり、パンフレットの裏面には公式Webサイト、X、インスタグラム、フェイスブックのQRコードが掲載されており、とても活発に活動が行われている様子が見て取れました。