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トライス:・・・なんで、気象予報の話から始まるんだ?さて、今回の注目のニュースは?
数希: EPA にしようかな。・・・って、レム、何を持っているんだ?
レム:そのことは結構知っているよ。これだろ?
トライス:・・・これ何?
レム:なんだ、トライスは知らないのか?これはイワシ缶とサバ缶って言うんだって。レムが面白いものを持ってきたから、観賞用に持ってきたよ。
トライス:あ~、やっぱりやらかしちゃった系か。ちなみに、缶詰って味付きのものだと案外そのままでもおいしかったりするけどね。とりあえず、使い方も何からもいろいろと間違ていて、どこから説明しようか・・・。
千里:この EPA ですが、「エイコサペンタエン酸」の略称ですね。イワシやサバ、サンマといった、青魚など脂の乗った魚に豊富に含まれています。ヒトの身体では作ることがほとんどできない、必須脂肪酸の一種でもありますね。血液をサラサラにしたり、中性脂肪値を下げたりする効果があるとされていますね。
トライス:ありゃ、千里はそっちの説明を始めちゃったか。まあ、血液をサラサラにするとか、ヒトの体には重要であることには間違いないんだけどね。・・・って、違うって、今回紹介する EPA は、もう一つのほう。
千里:では、改めまして。もう一つの EPA ですが、「経済連携協定」の略称ですね。 8 日のお話となりますが、日本とヨーロッパ連合( EU )の EPA 承認案について、すでに可決していた衆議院に続き、参議院の本会議でも採決され、与党などの賛成多数によって承認されました。これにより、先に日本における国内手続きが完了します。一方の EU も、欧州議会の本会議で 12 月中に批准されます。お互い、通知した日の翌々月の 1 日に発効することから、 2019 年 2 月 1 日にも協定が発効する見通しです。発効後ですが、日本と EU の貿易品目のうち、 9 割を超える関税が撤廃されます。
レム:関税が撤廃か・・・。ちなみに、この EPA だけど、お互いに批准して旨味はあるのか?このサバ味噌缶のように。
トライス:サバ缶を食べながら、話をするな~!仮にも、英国紳士だろ~!そもそも旨味って、エイコサペンタエン酸の方か?
アトラ:レム様・・・。
シェム:旨味と申しますか、メリットはお互いに少なからずありますので、協定を結んでいます。たとえば、現在日本が EU に輸出している自動車の関税を 8 年目に撤廃して、自動車部品のほとんどの関税が即時撤廃されますので、これからは EU において、関税がない分だけより安い価格で販売することができます。
トライス:お、シェムも久しぶりだね。確かに、関税がない分だけ、これまでよりも現地の競合製品と対抗しやすくなるよね。それどころか、やや有利になるかもしれなくなるわけだし。もっとも、デメリットもあるわけだよね。
沙綾:そうですね。 EU 産のチーズやワイン、豚肉などの農林水産品のほとんどで、関税が撤廃や引き下げ、または、輸入枠を受け入れる形となります。なお、コメは除外されています。日本の消費者にとって、輸入品を安く手に入れやすくなるメリットはありますが、生産者にとってはそれだけ安い農林水産品が入ってきますので、競合が予想されます。 EPA の発効後、日本国内の農林水産物の生産額は最大で 1100 億円減少すると、政府は試算しているそうです。
レム:お互い、メリットもデメリットもあるわけだよね・・・。
数希:そういうことだよね。これまでよりも、メリットの方がデメリットを上回れば協定は結びやすいわけだけど、分野によってメリットとデメリットがはっきり出る場合は、なかなか難しいことは確かだよね。協定によって、日本は自動車をはじめとした工業ではより有利になる一方で、農林水産業がより衰退しちゃうかもしれなくなるわけだから。それでも、今回の日本と EU との EPA を結びたかったほかの理由としては、この協定の発効によって世界の国内総生産( GDP )の約 3 割、貿易総額では約 4 割を占める巨大な自由貿易経済圏ができることになるから。少子高齢化もあって、今後の国内の市場だけではきつくなることが予想されるからこそ、いくつかのデメリットを受け入れながら、 EU の巨大市場でほかの国よりもより有利な協定を結ぶ必要があったわけだよね。
千里:なお、 12 月 30 日には、日本やカナダ、オーストラリアなどの 11 か国による環太平洋連携協定( TPP11 )も発効します。
レム:それって確か、アメリカが抜けた後の協定のことだよね。
千里:そうですね。アメリカ以外の、日本、カナダ、メキシコ、ペルー、チリ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、ブルネイ、マレーシア、ベトナムが協定を結んでいます。
トライス:そのアメリカと、来年は 2 国間協定を結ぶときに、アメリカが強い要求をしてくるかもしれないから、それよりも前にチームを作って、これ以上は譲れないって一枚岩で対抗するっていう思惑もあるわけだけどね。とりあえず、そのための体力づくりの協定ともいえるかな。
レム:そんな感じかもね。オレもイワシ缶を食べて、健康維持に~!♪
トライス:だから、食べながら話すな~!
アトラ:レム様・・・。
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