島田隆の天職相談室

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しまりゅう52

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2006.11.04
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CA、昔はコンピューター・アソシエーツという名前のITソフト会社。日本でもよく宣伝とかセミナーをやっていたあの会社。そこの前のCEOだった、サンジェイ・クマール氏が不正経理操作の罪で懲役20年の刑の判決が出たらしい。罰金は後から計算されて告知される。

これで、20年を越える刑が私が記憶しているだけでも3人。前にこのブログでよく書いていた人たちだ。エンロンのスキリング氏とワールドコムのエバース氏。二人とも25年。そう、エバース氏は「アホちゃいまんねん、パーでんねん」作戦で刑を逃れようとしたが、計画は旨くいかず、ほぼ全財産を失い、懲役25年。

日本での同様の裁判と比べると、刑の重さが目立つ。裁判の時間も長くて2年ほどで、日本と繰らば得ると短い。この辺、資本主義を守るというか、投資家を守り、それをベースとしてリスクマネーを市場に繋ぎとめようとする覚悟の強さが感じられる。

「信賞必罰」。まさにそれを地でいくような裁判。必罰がシッカリしていないと、社会、特に経済社会の健全性が損なわれるというパラダイムは変わらない。その昔、1929年の大恐慌のあと、ペコラ委員会を設定し、ケネディー議員を長とする委員会で銀行や証券会社の不正を暴き、それがベースとなってアメリカの金融法制が組み立てられた。そして、今回の一連の不正で、SOX法が制定された。同じ脈絡の動き。そして、どちらもかなりな数の経営者が懲役刑を受ける。エバースにとっての20年は、終身刑と同じような意味合い。今回のクマール氏にとっても44歳から64歳まで。保釈されるとしても、54歳くらいまでの人生の「華」の時代を刑務所の中で暮らすわけだから、重い。

それにしても、面白かったのは、このクマール氏、来年2月27日に刑務所に出頭せよと言われているそうな。私の知る限りでは、日本の場合即刻裁判所で拘束されて刑務所送りになっているのと比べると、これは随分と「人間らしい」扱い。期日までに、人生の色んな整理や手配をすることができて、家族や色んな人たちが何かと助かるに違いない。私にとって、新しい発見でした。何故こんなことが違うのか、知っている人がいれば教えて欲しいものだ。





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Last updated  2006.11.04 06:33:56
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