ついに日本でも銀行の破綻が正式に認定されペイオフとなった。振興銀行。やっぱりな、やばいとは思ってたけど。その通りになった。初めは日本の中小企業にしかるべき金利で融資するというコンセプトにニッチの価値があると思えた。ただその銀行が例の木村剛によってリードされるのがホンマかいなと懐疑的だっただけ。昔からあの人にはちょっと信用ならない面を感じていた。
大体、ミドルマーケットに利益の潜在力が大きいことはかねてから言われてきたこと。その割にその潜在力が実現化しない。一つには日本の銀行業界の低金利融資という構造問題がある。その代わりちょっとでも信用力に問題があるとなると融資がストップしてしまう。だからミドルマーケットの融資が市場化しないのかも。その辺を埋めるビジネスモデルが生まれればそれは大変意義のあることだと応援する気持ちが強かった。ただ、それも誰が経営に当たるかによる。それが失敗のもとだったということか。あるいはビジネスモデル自体に根本的な問題があったのか。この辺、事情を良く知るわが友Y氏などに聞いてみたい。
それにつけても、木村さん。やっぱり駄目でしたね。そして銀行が破たんするときはいずこも同じパターンに陥る。不良債権の飛ばし。以前にも多くの銀行でやってたこと。それが繰り返された。今度も同じ。それなりの刑事罰が問われるのだろうが、手法の同一性に改めて驚く。世の中こんな手しかないんやね。ということは、他の金融機関が同じことをやり始めたらそれが危機を明示する。そういえば詐欺なんかでも同じことか。やっぱり飛ばし見たいなことを重ねてやがて破滅するというパターンやね。刑法犯の観点からすると今度の事件はあまり目新しいものを産まなかったちゅうことかも。そう思うと人間の知恵って限界があるのかと思わされる。
それはそれとして、ペイオフで1000万円以上の預金を損するひとが3%弱いるとか。ご同情申し上げます。災難でんな。こればかりは損害保険もないやろしね。大変ですな。でも株とか他の運用手段でも損をしてる人は世の中一杯いますから、自分たちだけではないと慰めてくださいね。
さてさて、今週は市場がどう動くか興味深々です。民主党の党首選は実際はそれほどのインパクトをどちらにも持たないのかも知れません。ちょっと情けない話ですけどね。なんか小沢になれば為替はこう動くなどという話はあまり聞かなくなりました。むしろ、世界の他の動きの方が大きな影響を与えそうですね。どんな動きやろ。一杯あるからね。
そろそろ仕事に掛ります。今週も気張りまっせ!
Keyword Search
Comments