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誰かに、何か、質問されると、とりあえず、
「 はい! 」と答える。
そのとき、相手にどんな印象を与えるか、
話の前後関係のつじつま、
そういった、先のことを全く考えていない、
「 はい! 」なのだ。
しかも、本人からは悪気は感じられない。
彼にとっては、悪気などなく、
日常の中で繰り返される、ごく普通の行動なのだ。
が、 「悪気はないんだ」で済むほど、世の中甘くない!
今はまだ、「幼いから」で済むこともあるだろうが、
歳を重ねる度にそれは減少し、
彼はいずれ相手にされなくなってしまう。
「ゆっくり時間をかけていけばいい。」といった、
のんきなことを言っている場合じゃなかった。
彼のことを考えると、とてつもない危機感に襲われた。
わからないなら、その都度、その都度、教えるしかない!
授業中にそれをし過ぎると、
授業が進まないので、ほどほどに、
授業終了後に、彼を残して、30分くらい話すことにした。
しかし、彼の頭は、超・カチカチだった。
もう、「ごく普通の日常の行動」以外のことは、
全く受け入れられない。
そのときの彼と話していると、
彼は 「プラスチックの定規」 のようだった。
その定規は、暗い未来の方向に向いている。
その定規はとてもいいヤツで、憎めないから、
暗い未来に向かっている定規を、放っておくことができない。
なんとか、明るい未来の方向に向けようと力を加えるが、
手を離すと、 ビュンッ!
すぐに元に戻ってしまう。
ペシッ!イタタタタッ!
元に戻ってきた定規に手をやられた。
しかも彼は、プラスチック。
力を加えすぎると、 ポキッ!
折れてしまいそう。
僕と定規との距離は、知り合って、あまり経ってないから、
まだまだ距離がある。
未来の方向を決めているのは、定規の根元の方。
僕はまだ、先しか触ることができない。
先であればあるほど、力を加えると折れやすい。
じゃぁ、定規に気づかれないように、
徐々に根元の方に近付いていこう。
まだ、根元まで、距離はあるけど、
話をしながら、ちょっとずつ力を加えながら、
近付いて行こう。
僕が彼に対してとり続けた行動は、こんな感じでした。
つづく・・・。
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