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Fおじさんが、わざわざ遠いところから来て、
僕の背中を押してくれたのは、 僕のためであるのと同時に、
その僕を息子としてもつ親父のためだと思うのです。
親父は、こういうとき、自分の気持ちを表現するのが苦手です。
その親父をFおじさんは、心の底から、手伝いたいのだと思うのです。
以前、こんな話を聞きました。
Fおじさんの長男K(僕の1つ上)が、
中学生の頃、ひどくグレた時期がありました。
親父はF家にふらっと行って、Kに、こう言ったそうです。
「 K! ここに座れ! お前が少し悪ぶってることが、
ダメだと思ってるんじゃない。
男の子は少し元気がある方がええし、
ワシ(俺)も高校時代、血の気が多いところがあった。
でも筋だけは通しとった!
お前がとる行動で、両親が悩んで、苦しんで、
泣いとるのをお前は知っとるじゃろ?
それは筋が通らんじゃろうがぁ? このバカタレがぁー!
それからKは変わったそうです。
今ではKはこう言います。
「 おじちゃん(親父)の言うこと聴かんかったら、絶対、損をする!」
僕は、知らないうちに、すばらしい愛情と教育を受けていました。
子育ては、親が頑張るだけでは、
どうにもならないこともあるほど大変であるということ。
だから、人に支えられて、親も子育てをしているということ。
幼いときから、親父、おふくろ、
Fおじさん、Sちゃんに聞かされていたこと。
「 人のことを考えんさい。 人に感謝しんさい。
人間、一人では、絶対に生きていけんのんじゃけぇ。」
僕は、親だけでなく、その親を支え続けてくれた、
たくさんの人たちの愛情によって、育てられました。
僕の塾経営、塾講師としての「軸」は、ここにあります。
生徒が将来、自分の欲しいものは自分で手に入れられる、
そんな人間に成長するために愛情を注ぎ、
我が子を必死で育てる親御さんを支えていく。
生徒本人がやらなければ、意味のないことがあります。
あかの他人の僕では、どうにもならないことがあります。
親御さんでなければ、意味のないことがあります。
そういう場合、生徒も、親御さんも、もがき、苦しみ、悩むでしょう。
光が差し込むところにたどり着くまで、本当に、大変でしょう。
ならば、僕がすべきことは、
生徒本人が自分の責任においてやらねばならぬこと、
親御さんが親としてやらねばならぬことを、
諦めないように、成し遂げられるように、
塾経営者として、支えることだと思うのです。
この広島帰省9日間の体験を考えることで、
僕の「塾経営の軸」がはっきりと見えました。
あとは、その軸を元に、形にしていけばいい。
「つばさ塾」開校まで、あと6ヶ月!
頑張るぞ~~~~~~!
おわり
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