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小5生のドクちゃん。
彼の得意教科は算数。
国語は苦手というよりか、嫌いな教科。
算数が得意なだけあって、頭にキレがある。
興味があることに熱中する、学者タイプかな?
だから、頭の中では、素早く、
いろんなことが考えられるんです。
ただ、その考えたことを、
誰かに伝えたり、表現したりするのが苦手。
頭の中では、いろんなことを考え、
伝えたいことは山ほどあるのに、
上手く伝える自信がないから、ストレスがたまります。
それは、はっきりと字に表れます。
苦しそうな彼の心が伝わるでしょう?
心は字に、必ず、表れるんです。
そこで、僕は彼にこんなことを言いました。
ドクちゃんは、算数が得意だから、
しっかり考える力は持ってるよ。
その力は、どの教科でも必要なことだから、自信を持ちな。
ただ、考えたことを伝えるためには、
それを表現する力が必要なんだ。
ドクちゃんは、その力に自信が持てないんだよな?
焦らなくてもいい、ゆっくりでいいから、
字を丁寧に書いてごらん。
わからない漢字は辞書を使って書けばいいから。
すると・・・
どうですか?
もの凄く、 心の落ち着き
を感じませんか?
もちろん、僕が言ったことを守るという彼の素直さなしでは
こうはなりませんが、辞書を使うことも、
かなり影響しているみたいです。
ある漢字を辞書で調べるとき、必ず、
「落ち着いて読む」 ということをしなければなりません。
例えば、
「僕は友だちの家に泊まりに行った。」
という文章で、
「泊まりに」の漢字がわからなかったとします。
当然、「とまる」で調べますよね?
すると、辞書には、
「止まる」、「留まる」、「泊まる」、「停まる」という風に、
何種類か漢字が書いてあるわけです。
この中から一つを選ぼうと思えば、
そこに書かれている意味や例文を読まなければならないわけです。
え? でも、漢字が苦手な子は、
そんなものも読むのが嫌なんじゃないの?
途中で、諦めちゃうんじゃないの?
そう、思われる方もいるでしょう。
しかし、諦めずに、じっくり読んで、
その中から一つをちゃんと選んじゃうんです。
これには、僕も、ビックリしました。
凄いねぇ、諦めずにちゃんと読んで、選んでるじゃん?
って言うと、
だって、ちゃんと漢字を使いたいもん。
自分の中から出てきた文章には、 プライド があるんですよね。
なるほどぉ~ 、と思いながら、辞書を使う生徒を
よ~く観察してみました。
すると、あることに気づきました。
漢字一字の言葉より、二字以上、
みんな 熟語 をやたらと調べているんです。
熟語の方が難しいからじゃないんですよね。
だって、漢字一字の言葉、例えば、「食べる」を、
「たべる」と書いて、そのままにしているんですもん。
直ぐに、生徒に訊いてみました。
なんか、熟語ばかり調べてるねぇ。
どうして?
だって、かっこ悪いんだもん。
確かにそうです!!
僕は自転車に のった 。
僕は じてんしゃ に乗った。
文中の中で、「のった」は、ひらがなでも目立たないのに対して、
「じてんしゃ」は、めちゃくちゃ目立ちます。
漢字一字では目立たなくても、
二字以上だと、文中では、目立っちゃうんですね。
自分の表現したい文中では、 プライド が許さないわけですよ。
もう一つ、気づいたことがあるんです。
ドクちゃんが、「蹴る」という言葉を辞書で調べていたときのこと。
辞書を読みながら、ドクちゃん、
へぇ~、足でけるから、「蹴る」って、へんが足なんだぁ~ 。
作文は、生徒にプライドを持たせ、
そのプライドは、辞書を呼び寄せ、
そして辞書は、その漢字の部首を含める成り立ちまで
生徒に考えさせる。
このことについて、もっと研究してみよう。
そして、 「がっきーの作文中漢字学習プライド」 なんて、
名前つけちゃおうかなぁ~。
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