信州南佐久だより
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年明け早々、独身男性(といえば聞こえは良いが、40前後のオジサン)ばかり3人で旅行に出かけた。なにせ、この歳で独身というのは、身軽に行動が利くのだけが取柄みたいなものである。(しかし、前回の旅行のようにオジサン4人で行動すると、モーホーのカップルが2組いるようにとられかねないので、今回は無難に3人組にしてみた。・・・って、誰もそんなこと気にしてないって。)今回のメンバーは3人とも、仕事も住んでいるところも別。東京都町田市在住のタイさん(仮名)を幹事に、神奈川県藤沢市のヒラメさん(同じく仮名)と長野県在住の私といった具合。場所は九州大分県の別府温泉。当初は2泊ぐらいで話を進めていたものの、全員の都合を合わせた結果1泊2日の日程になってしまった。仕事も住んでいる場所も違うのだからやむを得まい。旅の目的は温泉と美味いもの。幹事のタイさんが羽田発着の飛行機往復と温泉旅館1泊2食付きで4万7千円というのを旅行会社に申込んだ。宿は別府温泉で部屋に露天風呂付き。夕食は関アジ会席。中々見事に目的通りの選択だ。この日の集合は午前10時15分に羽田空港。時間にルーズなことで定評のある私は、用心して昨晩は都内に宿をとったため、空港には一番乗りだった。10時過ぎにタイさんも到着。後はヒラメさんだけという状態になったのだが…このヒラメさん、時間にルーズなことにかけては私に引けをとらない。(かくいう私も、旅行に遅刻した経験を片手では足りないほど持つのだが、大体30歳ぐらいをピークに、無茶な遅刻は減少の傾向にある。さすがに年の功、というのか自分の行動について学習も用心もするし、若い時のように睡眠を取ろうにも取れない体になった。オヤジになると自然に朝は目が冷めるのよネ…。)というより何より、今回の旅行によりヒラメさんは「遅刻王」の地位を不動のものとした!我々の乗る便の出発時間は11時過ぎ。10時半位から何度か携帯をかけてみるが、ヒラメさんは電話に出ない。「電車に乗っていればいいんだけどね。」2人で心配している矢先、何度目かの電話がつながった。ヒラメさんの第一声「やってしまいました!」ようやく今、目が覚めたということなのでツアーの便には絶対間に合わない。幹事のタイさんは、もう慣れたもので、「先に行ってますから、別府に着いたら電話くださいね。」伝えることだけ伝えるとアッサリ搭乗手続きに向かった。タイさんが持っていたヒラメさんの分の搭乗券はキャンセル。ツアーのチケットなのでキャンセル料は戻らないし、登上便の変更も利かない。ヒラメさんが旅行に参加するためには、新たに自腹で行きの飛行機代を出さなければならない。通常にチケットを取ると3万円ほどだそうだ。ヒラメさんの旅行代は、この時点で一人だけ1泊2日4万7千円から7万7千円に跳ね上がってしまった。はっきり言って近場の海外旅行より高い!「旅行自体をあきらめちゃったりしませんかね?」「それは無いと思うよ、キャンセル料は出ないって言ってあるし。」既に支払った4万7千円全額を棒に振るか、さらに3万追加して途中参加するか・・・。どっちを選んでも得は無い。ヒラメさんの心配をしつつも、とにかく我々2人は羽田を飛び立った。この日は天気も良く昼間なので、飛行機の窓からは下界がきれいに見渡せた。離陸してすぐに三浦半島や江ノ島が眼下に見えて、ヒラメさんの家の上空あたりに差し掛かった。「そろそろ、ヒラメさん電車に乗ってるころですかね?」「うーん、どうかなあ?」何気ない私の問いかけに対し、タイさんは何か嫌な思いが頭をかすめたような様子。この嫌な思いは見事に的中することになった。「ヒラメさんが乗る便は遅くても午後3時位だから大分空港到着が4時半、別府には6時位だろうから、夕食には余裕で間に合うだろう。」そんな考えで、我々2人は大分市まで足を伸ばし、府内城などを見学して時間をつぶしていた。早ければそろそろ大分空港に到着するであろう2時過ぎから、ヒラメさんに何度か電話をかけるてみたが、またつながらない。ようやく4時位になって、タイさんの携帯が鳴った。「早かったですね、大分空港に着きました?エッ?まだ羽田?6時30分の便が取れた?」6時30分発の便では大分空港到着8時。別府には9時だ。夕食にも間に合わない。「そんなに飛行機混んでたんですか?」電話を終えたタイさんに聞くと、「2度寝してたって・・・」それでも、宿の部屋係に幹事のタイさんが掛け合い、9時30分過ぎに到着したヒラメさんも関アジ会席にありつく事ができた。にしても、ヒラメさんはめげないというか、懲りてないというか、本人何事も無かったように悪びれるでもなく登場するからこっちの方が参ってしまう。部屋係のおばちゃんの嫌味攻撃にさらされながら、30分伸ばし30分伸ばしで最終的に夕食時間を2時間遅くさせた幹事のタイさん、本当にお疲れ様でした。
2005.01.09
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