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先日、「 ギャグマンガ家は、なぜ、壊れてしまうのだろう? 」というブログを書きましたが、その中で、しりあがり寿について、ちょこっとふれました。
ありました、ありました。
<目次>
序章 表現してみよう!でも売れなければ!
第1章 マンガだからできることって何だろう
第2章 マンガを描きはじめる前に
第3章 オモシロイことの芽を育てよう
第4章 絵コンテからコマ割り、仕上げまで
第5章 笑いを考える
第6章 マンガ家になる前のこと
第7章 二足のワラジで学んだこと
第8章 「しりあがり寿」をマネージメントする
第9章 『弥次喜多』以降のこと
終章 マンガのこれから、ボクのこれから
この本では、1章から5章までが、マンガの書き方、その後がしりあがり寿自身の、マンガ家への道みたいな構成になっています。
この本の中で”自分の中の「ケダモノ」と「調教師」という表現で、創造とマネージメントについて書いています。特に、第8章「しりあがり寿」をマネージメントするに、そのへんのことが詳細に語られています。 わたしの感想は、しりあがり寿は作品からの印象とはかなり違って、冷静で客観的な人なんだなーと言うことです。このあたりに、しりあがり寿が”壊れない”理由があるような気がします。
作者は、自分のやりたいことは、それほど、世間受けはしないだろう。やりたいこともいっぱいあるから、イメージ戦略的には不利だろう。だから、来る仕事はどんな種類のどんな細かいことも断らない。 そうすれば、受け入れられるモノもあるだろうし、何とか食っていけるだろう。そのために、締め切りはきちんと守る。こまめに連絡する。社会人時代の訓練が生きていると言います。
とにかく、おもしろい本です。文章は読みやすく、物の見方にも変なバイアスがかかっていません。良くできたビジネス書のように、取っつきやすくて、しかも、内容は充実しています。 表現を志す人は、一度は読んでおいた方が良いと思います。
※1 講談社現代新書は、装丁が変わってから、あんまり手に取りたく無くなりましたね。昔のイラストの頃は良かったなー。
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