つくね　　　　の　　　　日記

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2004/05/23

キヲクをたどって・・・

(2)

テーマ：子供がいなくても幸せに暮らしてる人(53)

カテゴリ：カテゴリ未分類

亡き父がすごく好きだったお店がある。

一度だけ母と連れて行ってもらったことがあるの。
小さくて見落としそうな場所にある汚ったないお店。
スキンヘッドのおじちゃんが鉄鍋を振っていた。
入院して食欲がなくなった時も
なぜかそこの『テンシンハン』（字がわからない！カニタマがのってるヤツです）だけは食べる事ができたの。

父が死んでもう１０年。
そのお店の事をふと思い出して、記憶を頼りにそのお店を捜しに行った。

そして相変わらず汚かった事が、なぜがくすぐったかった。
アズくんに『あの頃はスキンヘッドのおじちゃんがいたんだよねぇ～』
と、話ながらお店に入ると、まだそのおじちゃんが厨房に立ってた。
向こうはこちらを知らないだろうけど、
懐かしい人に出会えた感じで変ににやけてしまった(^_^;)

テンシンハンは微妙な味だった（笑）
メチャうま～い！って事ではなくて
あぁ、そうそうこれこれ！こんな味！って。
お酢がきいてて、中華なのにしつこくなくって、
最初口にした時は？？って感じなのに、だんだんおいしくなってくる、とゆうか・・・ペロリと食べてしまう。
言葉で表現できないんだよなぁ・・・。

母にも食べさせてあげたい、って思ったけど、
お店に行って、あの時と同じ、あのおじちゃんがいたら
絶対『亡くなった主人が大好きでね・・・』と言い出しそうなのでヤメときます。
懐かしすぎて、泣いちゃいそうだしね。
そのうち‘お持ち帰り’で何も言わずに食べさせてみようかな？

アズくんは父に会った事ないから
たまにはアズくんと父の記憶を辿ってみるのもいいかなぁ・・・
なんて。
おかげでテンシンハン６５０円！でステキな気持ちになりました。

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