つくね　　　　の　　　　日記

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2004/06/09

夢

(8)

テーマ：愛のカタチ、話しませんか？(600)

カテゴリ：カテゴリ未分類

父が死んだ時毎朝家族で｢お父さん出てきた？？｣と確認してた。

私と母は亡くなる直前まで一緒にいられたんだけど
姉と弟は離れて暮らしてたから会えなかった。
だから余計に｢何か伝えたい事があったはず！｣と思い
みんなで毎日父を待ってた（？）感じでした。
でも父は誰のところにも出てこなかった。

母と二人の生活が続いて
数ヶ月経ったころ、ようやく（笑）父が夢に出てきた。

すごくおだやかに笑ってた。
私と母はいろんなことを話しかけてるのに
父はただただにっこりして。そして一言

｢・・・母さんとつくねは楽しそうだなぁ・・・お父さんがいなくても楽しそうだな・・・｣
と。

その言葉と同時に涙が出てきた。

｢そんなことないじゃん・・・。何言ってんのよぉ・・・｣

｢ごめんごめん。・・・わかってるよ・・・｣
そう言ってにっこり笑った。

｢行かないといけないから・・・頼むぞ・・・。｣

｢あぁ・・・行かないでよ・・・｣

追いかけるように手をのばしたら父が私の手を握ってくれた。
それがすごく暖かかったの。間違いなく父の手。この感触。

夢の中でも‘これは夢だ。だって父はもういない’ってわかってたのに
握ってくれた父の手の暖かさは現実のものだった。
だからその暖かさに触れたときに涙がポロポロこぼれたの。

いや、号泣、と言うより嗚咽！（笑）マジで。
そして、行かないで、の格好で手を上げたまま
号泣しながら目が覚めたのです。
泣きながら　え？　？？？？　あ、あれ？夢だったの？？
と一瞬放心状態でした。
目覚めても父の手の感触やぬくもりは残ってたんだもん。

そして父に握られた手の形のまま（笑）泣きながら母の所行くと
父の葬儀の時も泣いてなかった私を見て母はビックリ。
（その時は母の精神状態が不安定だったので‘私がしっかりしなきゃ’と思って絶対母の前では泣けなかったのです。）

きっと父はこの世には未練がなかったんだなぁ、と。
でも母の事が心配で私の所にやってきたんだな・・・。
その気持ちやその手のあたたかさに
すごく‘愛’を感じたのでした。

父はあれから一度も誰ももとにも表れてないのです。
父が死んでからアズくんに出会って、そして結婚した。
きっと父は私が遠くに行かないことを知ってて
母の事を頼んだんだなぁ・・・って思うのです。

誰でもそうだろうけど、いなくなってからいろいろ思うんだよなぁ。
もっと素直になって親孝行しとけばよかったよ。
いるときは、それがあたりまえだし、
ウザいし、憎たらしー！って思ってたもの（笑）
逝ってしまった父は未練がないかもしれないけど
こっちはまだまだしてあげたい事があったのにっ。
いや、でも生きてるとずっとそんな風には思わなかったかも(^_^;)

でも夢でも会えてうれしかったな。

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