つくね　　　　の　　　　日記

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2005/09/22

悲しい事は。

(34)

テーマ：幸せの法則について(434)

カテゴリ：カテゴリ未分類

うれしかったこと。

感動したこと。

忘れられないこと。

私にとってそれは「モノ」でも「コトバ」でもなかった。

それは、、、

父が亡くなって初めて夢に出てきた時。

今まで見たことのないような笑顔で父が私の手を握った。

それは間違いなく父の手の感触。

そしてその手は温かかった。

悲しい。。淋しい。。うれしい。。。？

そのどれでもなくて、

ただただ涙が出てきた。

いつだったろう。。。

その時はアズくんと離婚話が進んでいた。

何もかも、もう限界だと思った。

心が何も感じない。

自分が消えていなくなってほしいと心の底から願った。

「離婚する事に決めたよ。」友達に笑いながら言った。

「・・・・あんたバカじゃないの？」

「。。。。知らなかった？（笑）」

「ほんっとにあんたって人は、、、、、、」

その言葉が出たと同時に彼女はボロボロ泣き始めた。

「本当にあんたは、、、

　　。。。泣きたい時は、、、ちゃんと泣きなさい、、、　」

言葉にならない彼女の言葉。

うれしいとか感動したとか、

そんな言葉にできるような感情じゃなかった。

ビックリした、と言うのが最初の正直な気持ちで。。。

その後、車に乗った。

運転した。

「。。。私は最後までバカでいいや。。それが私だし。。。」

そう思ったら、

ポロポロ涙が出てきた。

運転できないくらい号泣してた。

涙で前が見えないくらい。。。

生まれて始めての感情だった。

とにかくひきつけを起こすほど泣いてた。

自分が何でこんなに泣いてるのか本当にわからないまま

とにかく泣いた。

悲しい気持ちではなくて。

泣いてない私に彼女は「泣いてる」と言った。

そして泣いてない私の為に泣いてくれた。

それが、その事がこんなに泣ける事だなんて。

そんな思いは「悲しい事」の後にやってくる。

強くやさしい何かに包まれてる気持ち。

見えない気持ち。言葉にできない感情。

その全部はその後に。

傷跡を見ると痛くはないのに「痛かった記憶」が蘇る。

私は幸いケン坊だから、

いい事も悪いことも時間とともに忘れてしまう（笑）

モノはいつか形がなくなり、

コトバは記憶とともに薄れてしまう。

でも。。。「泣けるような温かさ」は

私の心の中に鮮明に残ってる。

それが、

悲しい事をなくしては体験できなかった気持ちだとするなら

私は今まで体験した悲しい出来事に心の底から感謝する。

そんな自分はなんて幸せな人間なんだろうと思う。

「死にたいくらいの悲しい事」に感謝すらできるほど

私は幸せなんだなぁ。。。って。

結局私の宝物は、、悲しい後にやってくる優しい気持ち、って事でしょうか。。。

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