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決定的な大事件

-決定的な大事件-

以前から、夫と意見の相違があった件について大事件が起こった。
2003年8月。
一時的に回復して、普通の生活に戻って1ヶ月経った頃のことだ。

その事件が勃発したことから、それまでは一人で誰にも言わずに抱え込んでいた状態ではいられなくなってしまった。
完全にキャパシティオーバー。
私はその件を自分だけでは抱えきれなくなり、友人に相談したり、自分と夫の双方の親に相談したりした。

今までそのような相談をしたことが無かったため、特に夫の親は驚いて徳島から千葉へ飛んで来てしまった。

そのために、双方の親や友人を巻き込んでの大騒動となってしまった。

時間が進むにつれ、私はどんどん板ばさみになっていく。
相談したはずが、両者の調停役のようになってしまっている自分がいた。
夫婦間の信頼関係も崩れたかのように感じた。

私の頭の中には、結婚以来はじめて「離婚」という文字が浮かんでいた。

もうどこにも行けないような気がした。

とても大切で、やっと見つかった心安らぐ自分の居場所であった夫が、もう遠くなってしまったように感じていた。

これまでの私は、親との確執も、自分の中での様々な葛藤も、夫との幸せな生活という大切な自分の居場所によって支えられ、乗り越えて来た。
その支柱がなくなってしまった状態は、精神の土台が崩れ去ってしまったようなもので、踏ん張りが利かない。

気づけば、私は能面のような顔になっていた。

本当に表情と言うものが顔から、体から、抜け落ちてしまったのだ。
それでも、周囲に気を使って、夫にも親にも友人にも、ニコニコ作り笑いをして無駄に感情を押し殺していた。

夜眠れなくなり、深夜に真っ暗な部屋でお酒を浴びるように飲むようになった。


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