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昨年予告編を見て以来、いつか見たいと思っていたこの作品。この日やっと見に行く機会に恵まれました。

宣伝のポスター見てマジで女性だと思っていましたよ(笑)。
ちなみに中世・朝鮮半島(*以下韓半島と称する。)の大道芸人の女形の役を演じていましたが、ここでふと思ったのは、韓半島の女形って、いかに女性に扮装するかと言う点を重視しているんですかね。
まあ、映画ですから、ひょっとしたら現実は違うのかもしれませんが。
日本だと女形と言うと梅沢富雄さんなんかが有名ですが、あれは男性が女性に化けるというよりは、女性らしさを表現しているという感じですかね。
分かりやすい例えになっているかチョッと不安ですが、日本の女形は「仮装」に近いのに対して、韓半島のは「変身・変装」に近いのかなと。
そんな比較文化のレポートが書けそうな事をふと思いました。
日本と韓半島の比較文化といえば、この映画(物語)に登場する、実在する李氏朝鮮の第10代国王ヨンサングン(燕山君)は韓半島史上の最悪の暴君という評価ですが、日本だと「暴君」と言うレッテルを貼られた方って不思議といないんですよね。

ちなみに私としては「小泉純一郎」とか「石原慎太郎」なんて言うのを参考例に上げたいですが(笑)。
ダメな君主をはっきりダメというのが韓民族、そうであってもそういうレッテルを貼らずに言葉を濁すのが日本人、なんかおもしろい発見だなと思いました。
そんなことを発見させてくれたこの映画、もっと高校の時に世界史をよく勉強しておけば良かったかなと、チョッぴり残念に思いました。・・・あれ、でも私ゃ大学受験の時に世界史選択してなかったっけ(^^;;)。
まァ、大学入試に必要なものは、入学したら忘れるもの、ということにしておきます(苦笑)。
良い子と良い受験生の皆様は決して真似をしないように(爆)。

さて、長々を前振りを話してやっと本題(やっとかい)。
妖しいほどの美しさを見事に醸し出してくれたコンギルを演じたイ・ジュンギに関してはもうこれ以上の言葉は要らないでしょう。
あえて付け加えるとすれば、顔や仕草は下手な女性より女っぽくても、ハートはしっかり男性だなと。
ネタバレにならないように話しますと、王の堪忍袋の緒が切れて、友人でもあり芸人仲間でもある、家族以上の絆で結ばれた盟友・チャンセンが首をはねられそうになる時、王に必死に哀願して命だけは助けてもらうシーンなど、男同士の友情をしっかり表現していたかなと。
とかく妖しいまでの美しさをもった外見にとらわれがちですが、男らしさがふんだんに出ている演技にも注目です。
カム・ソウンが演じたチャンセンは、映画の中では1番最下層の身分と扱われている人間ですが、誰よりも自由で、王や貴族以上に気高い心を持った人物だなと思いました。

演出や台本の設定上、チョッと1本調子の部分が多かった感はありますが、それ以上に猛特訓した綱渡りのシーン(*ネタバレすいませんm(_ _)m)は必見です。
カム・ソウンさん、お疲れ様でした。
お疲れ様といえば、暴君ヨンサングンを演じたチョン・ジニョンさんですかね。
これまで理詰めで演技をしてきたこの役者さん、今回のこの役で初めて体当たり的な演技をされたそうです。
政治の世界でやった悪政の数々はともかく、生い立ちについては同情される点が多々あるこの王様。

望めばどんな物でも手に入る(手に入れる)人物でしたが、結局何を手に入れてもその本質を掴むことのできない空しさをよく演じていると思いました。
大役お疲れ様でした。
場面場面で変わる2面性といえば、カン・ヨンソンさんが演じた芸者から王の妾に駆け上がったノクスなんかもそうですね。
策謀を張り巡らせる悪女の面と王の愛情を取り戻さんとする悲しい女性の面を見事に演じていたと思います。
主人公の芸人2名を追い詰める敵役なんですが、なんか憎めないのは、この悲しい女性の部分が印象的だったからでしょうか。
そして、この個性溢れるキャラクターを見事に纏め上げたイ・ジュンイク監督お疲れ様でした。
ただ、できればもう少し笑える部分があったら良かったかなと。
基本的に悲劇ですから、笑いは不要かもしれませんが、芸人さんがふんだんに出てくる映画ですから、笑える場面があっても不思議ではないと思いました。
ヒューマンドラマが好きな方も、アクションが好きな方も楽しめる映画かなと思いました。





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Last updated  2007.01.10 01:42:51
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