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六辺藤電二

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昨年あたりからブームになっている「 蟹工船 」の映画をみてきました。
作品自体は56年前に制作されたものですが、とりあえずは新作をみるつもりで行きました。
この作品にかんしましては、このブームなどが後押しされたような形での上映ですが、そちらの方はとりあえず考えず純粋に映画のみへコメントさせていただきたいと思います。
ちなみに、ネタバレがふくまれています。
この作品はとりあえず原作を読んでから行こうと思いましたが、てっとり早く読める劇画を読んでから行きました(^^;;)。
そんなわけで、とりあえずストーリーは知った上で行けました。
ただ、私は劇画化された作品を2つ読んだのですが、若干異なっているので、この映画ではどうなっているのか、そのあたりに興味を持ちました。
劇画版(そして恐らく原作も)は過酷な状況でモノ以下の扱いで働かされる労働者への団結と喚起を呼びかけるものですが、この映画では「悲劇」と言う形での結末を迎えます。

まあ、劇画は読みましたけど原作読んでいないので、ひょっとしたら原作に近づけた結果なのかもしれませんが、なんか労働者に救いが無く、そしてせっかく見えた希望の明かりが消えたままの形での結末になったのはなんか気持ちがすっきりしませんでした。
ただ、この作品は上述の通り56年前の作品。
当時は、まだ終戦から8年後で、焼け跡なんかがまだ残ってはいたものの、復興、そして高度経済成長への兆しが見えてきた頃です。
今と違い、世の中が明るく輝いていた頃なので、逆に映画と言う当時の花形娯楽の世界においては悲劇的なものが求められていたと言う部分はあったのかもしれません。
しかし、ラストはしっくりこなかったものの、その1つ前のシーンでの画面に出てきた役者さんの表情は印象的でしたね。
目の前で殺された仲間を見て、悲しみと怒りと悔しさとそして恨みを募らせ、いつか…と考えていることをうかがわせる表情。
これを1人2人の役者ではなく、あの場面に映っていた数十人と言う役者さん全員がやっていたのには驚きでした。
パンフレットが無いので、撮影や制作の裏話が良く分かりませんが、役者さんが全員一丸となった成果だと思いました。
あの場面を見たら、原作者の 小林多喜二 も喜んでくれたかもしれません。







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Last updated  2009.01.14 08:36:29コメント(0) | コメントを書く
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