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六辺藤電二

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「卵を割らなければオムレツはできない。」
この言葉が妙に印象的な映画でした。
対人恐怖症から学校や勤め先に行くことが出来ず、引き篭もりになってしまった藪崎千華( 新妻聖子 )。
すべてから逃げ出したくなり、ある日ふとしたことから当ても無く乗った電車。
そこで見た田園風景に何か心を打たれる物を感じ、そこへペットボトルに入れたSOSのメッセージを投げる。
そして、それを見つけた広瀬晋平( 筧利夫 )。
2人は手紙のやり取りをこうして始めた。

農作業を通じて、だんだんと自信を取り戻し、そして、やがて晋平に惹かれるようになった。
そして、かつて大きな失恋をして以来、仕事には積極的になれてもそちらの方面には積極的に慣れなかった晋平も・・・。
対人恐怖症の女性が立ち直って行く姿。
日本の農業の現状とそして、打開策。
仕事とは何か、自分らしい生き方とは何か、家族とは何か、そんなことを問いかけている映画だと思いました。
特に生き方に関する部分は、この映画に何度か千華が乗り降りする駅に(何故か)時折変わる言葉が掲示板に掲げられ、そこに出てくるものが妙に印象に残りました。
また、晋平自身も「10年遠回りしたから、10年長生きしてそれを取り戻す」などとキザなことを、さらりとまるで笑い話でもするかのように、言ってくるなど、シーンや演技と言うよりは、言葉に何か惹かれるものが多い映画だと思いました。
引き篭もりや対人恐怖症の方はもとより、何かに落ち込んでいたり、自分に自身が持てない方なんかに見ていただきたい映画だと思いました。
「曲がっていても稲は真直ぐ育つ。」
この言葉が私は1番ジンときましたね。
農業は食べ物を作るだけでなく、人間も作る仕事、なんかそんな気がしました。

詳細は是非とも映画観で。





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Last updated  2010.02.10 08:18:10
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