北国の遊び方 ~北海道の釣りブログ~

北国の遊び方 ~北海道の釣りブログ~

2020.02.05
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カテゴリ: トラウト
最近めっきり行かなくなってしまった朱鞠内湖。

今ワカサギ釣りのハイシーズンを向かえています。

若いころはこの湖にバイクに乗って札幌から毎週のように日帰りツーリングに行ったり、イトウ釣りをしたものです。

その時、この地域の色々な場所を訪れ、色々な資料を目にし、色々な事を知りました。


大自然溢れる、静かな内陸の人造湖。


この中でのアウトドアスポーツは格別で、北海道ならでは豪快で繊細な雰囲気のもと楽しめる、そんな最高のフィールドの一つです。

しかし、このフィールドでアウトドアを楽しませていただく上で、美化させてはならない悲しい歴史もありました。
今回はそんな偉大な故人達のお話しになります。

※今回の記事は読まれたことにより、色々考えることがあると思います。
 人によっては不快に感じたり、今後良い気持ちでこのフィールドを楽しめなくなる可能性もあります。 不安な方はこの先の内容は見ないでお戻り下さいませ。















朱鞠内湖の釣りは命を捧げた故人と共にある。

朱鞠内湖は1943年に雨竜第一ダムを造った時にできた日本一の広さを誇る人造湖。


釣り人の間ではかなやま湖と並び、イトウをターゲットとしたフィールドで有名ですよね。

私は秋になるとオホーツクエリアに行くことが多いのですが、夜中の0時を回るころ、この何十キロも信号機の無い、この深い深い森の中を一人車で走らせている時、色々と思ってしまうことがあります。

休憩がてら、車を停めてエンジンを切ると、澄んだ空気の中、空一面の星空で、でもとても暗く、静かで、神聖な場所であるとともに、様々な人達の苦労を想像してしまいます。


そんな朱鞠内湖の造成当時の話になります。

雨竜第一ダム


雨竜第一ダム。これが朱鞠内湖の始まりです。

昭和3年。当時、豊富な原生林と水量に着目した企業O社がこのダムを着工しました。

しかし、この当時戦争の影響もあり、様々な資材や人材が不足する中、強制連行や高収入と騙された数千人の日本人と3000人ほど朝鮮人が『タコ部屋労働者』と呼ばれこのダム建設のために働かされたそうです。


この労働環境が劣悪で、-40℃近くなる極寒の地、さらに豪雪地帯、食料は僅かでほとんどの労働者が凍傷になりながらの労働を強いられた。その中で多くの日本人や外国人が命を落としたと言います。

その人数がわかっているだけでも、日本人が168名、外国人が36名。
実際はそんな人数ではなく、もっと多く千人規模と言う説もあります。


多くの死者が出たところは雨竜川をせき止める堰堤と宇津内湖から第一ダムに水を引き込む工事だったようです。


中には今や都市伝説とされた、人柱され一緒に埋められた方もいたようです。


そんな苦難を乗り越えて昭和18年造られたのが雨竜第一ダム、今の朱鞠内湖です。

この件に関する資料は国道275号線から湖に向かう途中の旧光顕寺、 「笹の墓標展示館」 にあります。
強制労働で亡くなった方はこの場所に運び込まれたようです。


亡骸は共同墓地や山中へ




その遺骨は1980年から発掘調査が始まり、笹やぶの中から今まで20体以上の遺骨が発掘されました。


願いの像・殉職者慰霊塔


湖に行く途中に願の像と言う像があります。
これは「ここで犠牲となった人々や遺族そしていのちの尊さにめざめたすべての人々の願いを込めて作った像」です。

また、雨竜第一ダムのすぐ横に殉職者慰霊塔があります。
ここでは慰霊塔の前では雨竜ダム工事殉職者と水難犠牲者によって亡くなられた方の法要が今でも行われています。
湖水開きでは観光シーズンの無事故を祈り安全祈願祭も行われているようです。


まとめ


今回は、あえて画像を一つも入れませんでした。
と、言うのもこれは、この内容について、もっと知りたい人が自分の意志で見に行った方が良いと思ったのでそうしました。
また、もっと多くの情報をこの記事に盛り込もうと思ったのですが、私なんかより、詳細を書かれた書物が沢山ありますので知りたい方は探してみて下さい。

現代人の私からすると国と国との間で色々摩擦があり、必要以上にあの国とは関係を持ちたくない、と思ってしまうことも多々ありますが、この件は別件として考えなければならないと思います。朱鞠内湖は、地域のための水瓶であり憩いの場所の一つかもしれませんが、人種を越え多くの故人が命を懸けて作り上げた湖であること理解しなければならないと思います。

見つかってはいませんが、まだ多くの故人が静かに眠っている場所ですから、ゴミやマナーなどは特に気を付けなければなりません。現在、日本屈指の釣りスポットとして賑わいを見せてはいますが、私たちが楽しませてもらうことに感謝の気持ちを忘れてはなりません。







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Last updated  2020.07.14 16:13:19


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