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タイヤー04

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2015.03.28
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 戦後の高度経済成長期をへてバブル経済が崩壊する1990年台まで

父親というものは会社で夜遅くまで働いて家族のためにお金を稼い

でいた。年々給料も上がり、役職も年相応につき、会社は居心地の

いい家庭的なものだった。

 しかし、バブルがはじけて会社の存続が危うくなるとリストラの

嵐が吹き荒れ会社は居心地の悪い憂鬱なものに変わった。

 居場所を探して家族に目を向けると、父親が仕事に夢中になって

いた間に家庭での母親の力は強くなっていてまったく父親が入って

いく隙がなくなっていた。家にいない父親に代わって母親の役割の



導権を握っていた。

 居場所を求めて家庭に舞い戻った父親は母親に言われるがまま母

親の仕事、家事を手伝うようになる。休みの日には、男子厨房に入

るべし、などと気負って美味くもない料理を無理やり家族に食べさ

せて顰蹙を買う始末。こうしてマザーファーザーが生まれた。

 河合隼雄氏によると父親は家族の「つけ足り」、橋本治によると

「余り」。中高年の自殺者が多いのも頷ける。

 暮らしを楽しむどころじゃない。





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Last updated  2015.03.28 13:04:20
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