つつみくんのLinux記

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January 17, 2008
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カテゴリ: Linux記
さて、Linuxといえばコマンドライン、コマンドラインといえばアルファベット・・・この辺が「Linuxは難しい」と思われるところではないかと思いますが、最近のLinuxは、ちゃんと日本語が使えます。(^^)

もちろん、インターネットで日本語のページが見られるのは当然なのですが、たとえば、このブログにコメントを書きたいときは、日本語を入力しないといけませんね。(^^;)

日本語入力といえば、WindowsではMS-IMEが一般的ですが、なかには一太郎時代からずっとATOKを使っているという方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、当然ながらLinuxでMS-IMEは動かないのです。(VMwareやWineを使ってWindowsをエミュレートすれば動くかもしれませんが・・・(^^;))

それは、今のところ、マイクロソフトがLinux用のソフトを発売してくれないから・・・というのは冗談ですが、かといってATOKのLinux版を購入しなくても、たいていの日本語対応Linuxディストリビューションには、ちゃんと日本語入力ソフトが入っています。(^^)

ということで、今回はLinuxの日本語入力システム「scim」と「anthy」のお話です。

SCIM.png
(↑画面右下にSCIMが表示されているところです。)

現在のLinuxの日本語入力システムは、ほとんどこの「scim」と「anthy」が採用されているのですが、なぜ、2つも入っているのか不思議ですね。(^^;)

じつは、scimはCJKといわれる、中国語、日本語、韓国語の3つの言語をキーボードから入力するためのソフトで、anthyは入力された文字を漢字かな交じり(あるいはカタカナ)に変換するソフトなのです。(^^)



そして、さらに一太郎でおなじみの、Justsystemからパッケージで販売されているATOKと熾烈な日本語入力争いを繰り広げていたのでした。

ところが、そんなことを尻目に、世間ではWindowsのMicrosoft Officeが標準的なオフィスソフトとして使われる時代になって、Wordが一太郎のシェアをうばうようになると、MS-IMEもまた、標準的なIMEとしてたくさんの人が使うようになったのでした。

そうなってくると、たくさんの人が使うようになったMS-IMEのキー操作の方法が、標準的な操作方法として定着してくるようになって、CannaやWnnのキー操作方法に違和感を感じるようになりました。

私の場合は、とくに、半角と全角のスペースを切り替える「Shift」+「Space」がCannaのON/OFFを切り替えるキーとして使われていたので、よく間違えて、日本語入力をOFFにしてしまいました。(><)

そこで、登場したのが、MS-IMEとほぼ同じ操作感覚で使うことのできる「scim」となのでした。(^^)

この辺は、ユーザーの使い勝手を第一に考えてくれるオープンソースの得意とするところで、日本語入力のON/OFFの切り替えも「半角/全角」キーが使えるようになりました。

PuppyLinuxのように、scimを採用していても「半角/全角」キーで切り替えができない場合がありますが、scimの設定はGUIでできますので、全般設定の画面から「開始/終了」の右側の「..」ボタンを押して「半角/全角」キーを押すと「Zenkaku_Hankaku」という項目が加わりますので「更新」ボタンを押せば、次回から「半角/全角」キーで日本語入力できるようになります。

SCIM設定.png
(↑クリックで拡大します。)

そして、もう一つの「anthy」ですが、通常は「scim-anthy」というブリッジソフトが入っていますので、scimの設定画面からanthyの設定も行えるようになっていて、とても便利です。(^^)
(辞書の登録もscimの設定画面から起動することが出来ました。)

Anthyの設定.png
(↑クリックで拡大します。)



たまに、ものすごい誤変換になってしまうこともありますが、たいていは文節の区切りの問題なので、「Shift」+カーソルキーの「←」「→」で文節をきちんと分けて、変換し直せば、次回からは学習機能で正しく変換されるというのも、Windowsでお馴染みの方法ですね。

ちなみに、この学習結果は、自分のホームディレクトリの「.anthy」というフォルダの中にありますので、このフォルダをコピーしてとっておけば学習結果や登録した辞書を保存できます。

現在、私の使っているLinux(Fedora、Ubuntu、Puppy)は全部anthyが使われていますので、どの学習結果も同じように引き継げるのがうれしいです。(^^)

しいていえば、インターネット上のどこかのサーバーで、この学習結果を共有できるようになってくれるようになると、もっと便利なのですが、今のところ無いみたいですね。(^^;)
(CannaやWnnはクライアント・サーバー型の変換方法を採用していますので、こちらを使えばサーバーで変換情報を一括管理することができます。)



Linuxのディストリビューションには、ほとんど標準でワープロソフトが入っていますので、プリンターさえつなげられれば、いきなりワープロとして使うことも出来るので、かなり便利かもしれません。

そして何より、この「scim」と「anthy」はブログを書くのにとっても役立っているのでした。(^^)♪

(つづく)





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最終更新日  January 17, 2008 11:08:49 PM
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Linuxの日本語環境もかなり進歩しましたね!  
カトミノ  さん
私はその昔、Turbo Linux 3.0でcannaを使ってました。
別にcannnaを使いたかったからというわけではなく、
インストールしたらデフォルトで入ってたので。(^^;
cannna単体での辞書登録の方法が分からず、わざわざemacsを立ち上げて日本語登録してました。

日本語といえば、Javaのクラス名に日本語(UTF8)が使えるのにはびっくりしました。
(January 18, 2008 12:12:30 AM)

Re:つつみくんのLinux記その77(scimとanthyで日本語入力)(01/17)  
maetar  さん
こんばんわ~。私の場合、変換効率の観点から、ATOKをわざわざ購入して使ってますが、でも最近のFedoraに対応してるのか分からんのですよね~(f^^)anthyはりなざう君に入れております! (January 18, 2008 12:35:55 AM)

Re:Linuxの日本語環境もかなり進歩しましたね!(01/17)  
つつみくん  さん
カトミノさんこんにちは(^^)

>私はその昔、Turbo Linux 3.0でcannaを使ってました。
>別にcannnaを使いたかったからというわけではなく、
>インストールしたらデフォルトで入ってたので。(^^;
>cannna単体での辞書登録の方法が分からず、わざわざemacsを立ち上げて日本語登録してました。

そうなんですよね、昔はcannaがデフォルトで入っていたから使っていたという感じでしたね。
(クライアントサーバー型というのも最初は気づきませんでしたし・・・(^^;))

辞書登録の方法は確かに分かりづらかったですね。

emacsとは結構相性が良かったみたいですね・・・しかし私はemacs自体が使いこなせていないのでダメでした。(^^;)

>日本語といえば、Javaのクラス名に日本語(UTF8)が使えるのにはびっくりしました。

Javaのメソッド名に日本語が使えるのは見たことがありましたが、クラス名にも使えるというのは試したことなかったです。(^^;)

unicodeをフルサポートしているということですね・・・unicodeの普及のおかげで、マルチバイト文字を扱えるソフトが増えてくれたので助かります。

これから、どんどん、日本のオープンソースソフトウェアが発展してくれるとうれしいです。(^^) (January 18, 2008 11:13:20 AM)

Re[1]:つつみくんのLinux記その77(scimとanthyで日本語入力)(01/17)  
つつみくん  さん
maetarさんこんにちは(^^)

>こんばんわ~。私の場合、変換効率の観点から、ATOKをわざわざ購入して使ってますが、でも最近のFedoraに対応してるのか分からんのですよね~(f^^)anthyはりなざう君に入れております!

ATOKを使ってるんですね~。私も昔、一太郎時代に使っていたのですが、最初にWindowsパソコンを購入したときに一太郎モデルじゃなかったので、それ以来使ってないです。(当時、MS-IMEをはじめて使ったときはATOKが良かったと後悔しました。(^^;))

ちなみに、Fedora7と8にATOKをインストールする方法は、
http://www.justsystems.com/jp/products/atok_linux/spec.html
↑ここに載ってました。(対応ディストリビューションではないそうですが・・・(^^;))

りなざうでもanthyを使うと、全機種anthyで統一できるのですが、最初に入っていた変換ソフトで相当学習してしまったので、今はそちらを使っちゃってます。(^^;)

でも、りなざうにanthyを入れれば、学習結果がパソコンにも引き継げるて、いいかもしれませんね・・・ダウンロードはしてあるので、週末に入れてみようと思います。(^^) (January 18, 2008 11:13:51 AM)

Re:つつみくんのLinux記その77(scimとanthyで日本語入力)(01/17)  
星定規 さん
「scim」と「anthy」という日本語入力ソフト
があるのはこのブログではじめて知りました。
Linux(Fedora Core5)は主にサーバー用途で
使用しているもので...
でも、参考になりました。

以上。 (January 18, 2008 02:04:55 PM)

Re[1]:つつみくんのLinux記その77(scimとanthyで日本語入力)(01/17)  
つつみくん  さん
星定規さんこんばんは(^^)

>「scim」と「anthy」という日本語入力ソフト
>があるのはこのブログではじめて知りました。
>Linux(Fedora Core5)は主にサーバー用途で
>使用しているもので...
>でも、参考になりました。

今のデスクトップは、昔に比べて、かなり洗練されたデザインになってますので、GUIも使ってみると面白いですよ。(^^)

私もFedoraはサーバーとして常時稼動していますが、せっかく電源が入っているので、デスクトップPCとしても使用してます。

TVを録画していたりすると、重たくて使えないときがありますが、それ以外ではとっても快適です。(^^)♪

ちなみに、Ubuntuのデスクトップ版は、サーバー系は一切入っていなかったりするので、クライアントPCに入れてみるとLinuxの別の一面が見られて楽しいかもしれませんよ。(^^) (January 18, 2008 06:52:08 PM)

Re[2]:つつみくんのLinux記その77(scimとanthyで日本語入力)(01/17)  
星定規 さん
つつみくんさん
こんばんは(^^)/

GUIはGNOMEを少々使用する程度です。
Ubuntuも面白そうですね。
機会があったら使用してみたいと
思います。 (January 18, 2008 10:14:31 PM)

Re[3]:つつみくんのLinux記その77(scimとanthyで日本語入力)(01/17)  
つつみくん  さん
星定規さんこんばんは(^^)

>GUIはGNOMEを少々使用する程度です。
>Ubuntuも面白そうですね。
>機会があったら使用してみたいと
>思います。

私もGNOMEを使ってます。(FedoraはKDEのアプリもめGNOMEのメニューから使えるので便利です。(^^))

UbuntuもGNOMEなので、使いかたはほとんど同じです。(KDEを採用したKubuntuというのもありますが・・・(^^;))

パッケージがRPMでなく、deb形式なので、勉強になりました。(^^) (January 18, 2008 11:36:24 PM)

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