つつみくんのLinux記

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September 27, 2008
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カテゴリ: Linux記
先日購入した EeePC

今のところ、私の場合、携帯電話から FONマップ を表示させて、FONのアクセスポイントまで移動してから接続するか、マックやルノアールを見つけてYahooモバイルアクセスポイントを利用するかのどちらかです。(^^;)

無線LANの良いところは、スピードが早くて、毎回の接続に料金がかからないというところなのですが、いかんせん、ちょっとでも移動するとアクセスポイントから外れて、接続が切れてしまうという欠点があります。(落ち着いてインターネットするには便利なのですが・・・(^^;))

そんな欠点を補うべく、携帯電話からiモードでアクセスするのですが、こちらは情報が限定されていますし、iモード対応のホームページが用意されていないサイトは見ることができません。

そこで、携帯電話の圏内であれば、どこからでもインターネットにつなげられるように、FOMAをUbuntuに接続してみようと思います。(^^)

まず用意するのが、FOMAの通信用USBケーブルです。


【携帯充電器】携帯からパソコンへ簡単データ転送&充電!USBデータ転送・通信ケーブル(FOMA専用)UDT-FOMA【yh0925】

見た目は同じでも、充電専用のケーブルの場合は、通信できませんので注意が必要です。(安いので、間違って買いそうになってしまいました。(^^;))



ということで、FOMA用のドライバーをダウンロードしてくることにしました。(^^)

LinuxでFOMAを使って通信するには、acm-FOMAというドライバが必要です。

そこで、 pepolinux さんのところから、 acm-FOMA.v0.25.06.tar.gz というファイルをダウンロードしてきました。

このファイルを、tar xvzf acm-FOMA.v0.25.06.tar.gzとして解凍してみると・・・acm-FOMA.patchとREADMEという2つのファイルが入っていました。(^^;)

ちなみに、このpatchというファイルは、ソースコードの変更点を記載したファイルです。

Linuxの場合、周辺機器のドライバ(特にUSB機器など)は、Linuxの本体とも言える「カーネル(kernel)」というプログラムと直接やり取りをするため、カーネルの一部として開発されることが多いです。

しかし、FOMAのドライバのように、あまり汎用的でないもやメーカー色の強いものの場合は、カーネルの開発には取り込まれないことが多いです。(日本限定?だと思いますし・・・(^^;))

そういう場合は、カーネルの外部モジュールとして、使う時だけ読み込んでくるということになります。

それなら、モジュールファイルをダウンロードしてくれば良い気もしますが、Linuxのカーネルはアップデートが早いので、かなり頻繁に更新されます。


(ディストリビューションによっても、微妙にカーネルに変更を加えている場合がありますので、ディストリビューション×カーネルのバージョンの数になってしまい、かなりの数になってしまいます。(^^;))

そこで、カーネルからの変更点だけをパッチファイルとして提供して、後は、各自のディストリビューションで構築してもらうという手順を取っている場合が多いです。(カーネルのソースコードが提供されているLinuxならではの方法ですね。(^^))

さっそく、モジュールを構築してみましょう。

まず、必要なのはカーネルのソースコードです。(ソースコードがなければ、パッチが当てられないので、当然ですね。(^^;))

ubuntuの場合は、linux-sorce-2.6.24を、Synapticパッケージマネージャやapt-getなどからインストールします。



そして、先程ダウンロードしてきたパッチを、sudo cp acm-FOMA.v0.25.06.patch /usr/src/linux-source-2.6.24/などどしてコピーして、

sudo patch -p1 <acm-FOMA.v0.25.06.patch

とすると、/usr/src/linux-source-2.6.24/drivers/usb/class/の中に、acm-FOMA.cが作られますので、

sudo make oldconfig (←途中でacm-FOMAのことを聞かれたら「m」を入力しましょう。)
sudo make scripts/mod/
sudo make M=drivers/usb/class modules

として構築すると、acm-FOMA.koが出来上がります。

出来上がった「 acm-FOMA.ko 」を sudo cp /usr/src/linux-source-2.6.24/drivers/usb/class/acm-FOMA.ko /lib/modules/linux-2.6.26-19/kernel/drivers/usb/class/ などとしてコピーすれば、後は sudo depmod -a で使えるようになります。

ちなみに、 こちら に出来上がった「acm-FOMA.ko」を置いておきますので、ubuntu8.04であれば、これを/lib/modules/linux-2.6.26-19/kernel/drivers/usb/class/にコピーして、sudo depmod -a しても動くと思います。(^^)

あとは、画面上部のバーにあるネットワークのアイコンから、「手動でネットワークを設定する」で「PPP接続」を選んで「プロパティ」をクリックします。
(ロックが掛かっている場合は「ロックの解除」をクリックしてください。)

ネットワークの設定.png

そして、以下のように自分のプロバイダとのダイヤルアップ設定を入力すればOKです。(FOMAの接続は、ISDN64Kのアクセスポイントが使えるようです。 パケット通信のアクセスポイントはおそろしいのでやめましょう。(^^;)

ppp全般.png
(↑電話番号とアカウント情報はご自分のプロバイダの情報を入れましょう。)

pppモデム.png
(↑モデムのポートは「/dev/ttyACM0」を入れてください。)

pppオプション.png

あとは、FOMAとパソコンを接続して、画面上部のダイヤルアップアイコンをクリックして、「ダイヤルアップ接続」から「ppp0 via Modemに接続します...」を選択すれば、接続できると思います。
(切断する時は、「ppp0 via Modemに接続解除します...」を選択してください。)

ちなみに、ダイヤルアップ接続のときに、FireFoxを起動すると「オフライン」モードで起動してしまいますので、「ファイル」メニューの中の「オフライン作業」を外すと、きちんと表示できるようになります。

これで、EeePCだけでなく、他のubuntuをインストールしたノートパソコンからも、FOMAを使ってダイヤルアップすることが出来るようになりました。(^^)
(車で出かけるときにも便利です。)

いつでも、どこでもインターネットに接続できるというのは、何となく嬉しいですね。(^^)♪

(つづく)

注:パソコンからFOMAを使ってパケット通信すると、翌月ものすごい金額の請求書が届くことがありますので、注意しましょう。

本文中で紹介しているISDNアクセスポイントへの通信は30秒30円程度で通信できますので、通常の通話と同じくらいの料金で接続することができます。(64Kbpsなので、ちょっと遅いですが・・・(^^;))





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最終更新日  November 16, 2008 11:46:11 PM コメント(4) | コメントを書く


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