2007/08/01
XML
カテゴリ: 心象物語
『
  「さようなら」って、なんだか寂しいじゃない。
  そうきみは言った。
  「なら―?」
  ぼくがそう言ったら、
  きみは一度、空を仰いでから、口を開いた。
  「またね」で、いいじゃない。

  きみはいつも前向きだった。

  見なくていい、先のことも、
  ずっと先のことも、見ていた。
  だから、ぼくらはすれ違うことばかりだった。
  ぼくは、イマを見ていたはずなのに、
  きみは、いつもイツカを眺めていた。
  そんなすれ違い。

  そんなことを思っていたら、
  子どもの時に読んでいた雑誌のふろくを思い出した。

  「ほら、のりしろとかってあるだろう。

  先々までずれてしまって、
  結局は、バランスが悪くなっちまう。
  その時、作ってた、
  回るはずの観覧車のふろくも、
  当時のオレの、のり付けが悪くて、



  ……その時から、ぼくは先々のことなんてまるで考えていなかったのかもな。


  きみはぼくのそんな思い出話を聞きながらも、
  窓から見える夜景に目を落としていた。
  初めてきみと二人で食事に行った時も、
  最後にはここに来てしまったな。
  なぁ…
  あの時のきみは、
  あの時から、もうすでに、
  イマ、見えている景色を眺めていたのかい?

  空に最も近づいた時に、きみは口を開いた。
  「あとは下るだけ……ね」
  「あぁ。そうだな」
  僕はゆっくりと頷く。
  「ねぇ、わたしたちって、のぼりも下りもしなかったよね」
  どこを見ると言うわけでもなく、きみは突然そんなことをつぶやいた。
  思わずぼくは、「どういう意味だよ?」と、聞き返した。
  それなのに、きみはすぐには口を開かなかった。

  「お前はオレと山上りでもしたかったのか?」
  ふざけているつもりはないのに、少し軽い感じでそう言ってしまった。
  いや、そうじゃなきゃそんなことを言えるわけなかった。
  そんなぼくの言葉にも、うんともすんとも言わないで、
  きみはぼくをちらっと見てから、そのまままた夜景に戻した。
  そんなきみを見ているのも嫌だったから、
  ぼくもさりげなく景色に視線をずらした。

  光の群体に少しずつ近づいていく。
  もう…そろそろなんだな。
  心の中にしか響かない。
  少しずつ地上に近づいていくことと言うのは、
  ぼくときみとの糸が離れていくことを意味する。
  そう感じれば感じるほど、薬指が疼くような気がした。
  ちらりとそれに目を見やると、ざらりと光が反射した。
  「……そうね。そうかもね」
  おもむろにきみがそう言った。
  まるでぼくの心の中の言葉に呼応するようだった。
  ぼくは少しどきりとしてしまった。
  けれどそんな小さな声がきみの口から漏れただけで、
  肝心のぼくの問いに対する答えは落ちてこなかった。
  もう終着だった。


  別れる理由とかを告げなくても、人は別れることができる。
  ぼくらは曖昧だった。
  別れる理由ははっきりとしないけれど、
  お互い少しは理由に近いものを汲み取って。
  それでも、お互いそれを照らし合わしたわけじゃないから、
  一致しているかすらわからない。
  それなのに、ぼくらは、あと数分で、他人と言う関係になる。
  少しだけ色味の違う他人になるわけだ。

  結局、ぼくらは最後まですれ違いだった。
  別れの原因をすれ違い、とぼくが決め付けていても、
  きみはもっとすごい理由を抱いているのかもしれない。
  ぼくが貼り付けたのりしろと、
  きみが貼り付けたのりしろじゃ、
  うまく合わなくて、はみ出して、ずれて、壊れて。
  なんだよ、結局ガキの頃から、ぼくは変わっていないじゃないか。

  窓から見える光の群像がさらに大きくなったように思えた。
  それらは滲むように、さらにさらに大きくなったように思えた。


  「じゃあ、またね」
  きみは手を軽く振って、ぼくから離れていった。
  ぼくは離れていくきみの姿をいつまでも見ることはしなかった。
  いや、むしろ見えなかった。
  ぼくと違って、きみはいつも、
  イマじゃなくて、イツカを見ているから、
  イマを見るぼくの目じゃ捉えることができないんだ。



  「またね」……か。
  暗闇に溶けていく煙をそっと追っていく。
  煙草を吸ってももう文句を言われることがなくなった。
  その代わり、吸ってもおいしくなんて感じられなかった。
  足で潰しても、煙は途絶えることはなく、
  今もずっと暗闇の向こうに伸びていく。
  その煙の先には何もないのはわかっているのに、なぜか目で追ってしまう。
  「イマとイツカの、
  のりしろなんて合うわけないだろう……なぁ?」
  そうぼくは一人ごちて、
  そっと宙に放り投げた。
  それは七色の光に反射して、消えた。』









































Ferris wheel ナナイロ


















 もちろんフィクションです。























































































 こんにちは。

今日はとにかく暑かったです!

おそらく30℃は超えたんでしょう。

何もしていなくても汗をかいてしまって、

なんか夏の存在を感じてしまったような、そんな一日でした。

関東甲信地方で梅雨が明けたらしいですね。

今年は本当に遅かったなぁ…と思います。





さて、今日はこれから、

サークルで、

前期お疲れ様~、

と言う名の飲み会がありますっ!

参加人数はおよそ50人!!





…って多すぎf^^;




この人数なので、

飲み放題としても、本当に放題できるどうかちょっと心配です。

でも、まぁ久々のサークル飲みなので、楽しみたいですね。

飲むだけではなく、

色々と話をして盛り上がるのなら、

それはそれで、もうOKですから^^





それと、ちょっと明日から実家に帰省しようと思っています。

今週はあまり忙しくないので、その暇を見て、帰ろうかと。

日曜までには戻るんで、そんなに長い間いられないのですが、

帰られる時に帰らないと今年は帰れないんです。。。


でも、

今日は書いた通り、

飲み会で、

おそらく二次会とかもありそうですから、

無事に朝の電車に乗れるか心配です^^;




それで、

ちょっとこれから色々とバタバタしてしまうので、

みなさまからのコメントのお返事と、

遊びに行かせていただくのは、

また後日になってしまいそうです。。。

すみません。

帰省すると言うことをちょっとお伝えしたくて今回、更新してしまいました。



ちなみに上に書いてある文章は事前に書いておいたもので、

写真も撮り溜めしといたものです(最近ホント撮っていなくて残念です…)。

だからある意味で高速更新です(笑)



では、飲み会楽しんできます^^

そして、気をつけて実家に戻りたいと思います。




だんだん暑くなってきましたが、

みなさまもお体にはお気をつけて、毎日を過ごされていってくださいね^^


それではまた。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007/08/01 06:07:55 PM
コメント(14) | コメントを書く
[心象物語] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: