中年よ、大志を抱け!

中年よ、大志を抱け!

「心はミュージシャン!」



僕が職場の宴会の時なんかにギターやピアノを弾いて歌ってるので、そんな事を頼んだわけです。

「ええ、よろこんで」と言い、事前に歌の本をもらって、2~3日練習しました。ところが、別に難しいわけじゃないんですが、久しぶりに何時間も弾いたら手や指、腕が痛くなってしまったわけです。

本番は、手の痛みをこらえながらもまあまあな感じで、子供達も喜んでくれたんですが、自分としては、「この痛みはなんや?」と不満でした。それに、子供の歌ですから、ストロークと、簡単なアルペジオでいいんですが、いろいろと変化をつけようと思っても、それ以上の奏法が、手が動かなくなっているので出来にくくなっている事にも、こりゃいかんなぁ、と思ったわけです。歌声も、音域が狭くなってるし、声量が落ちてるし、納得できない、と思ったわけです。

で、やっぱりギターと声出しは毎日やらんといかん、と反省し、林間学校から帰ってからは、毎日30分以上はギターを弾いて歌を歌うことにしたわけです。時々みんなの前で歌を歌うって事があるんで、やっぱり出きるだけちゃんとできるようにしなけりゃ、と思ったわけです。

うちでの練習は、子供がいるので、『お手手つないで』なんか時々しますが、メインは、日本から持って来た歌集に載ってる、70年代~80年代の、学生の頃に聞いていた歌や、時々作りちらしてきた自作の歌が中心なわけです。

今の所、なんとか毎日続いているお蔭で、よく弾いていた頃の勘がほんの少し戻ってきつつあるんですが、まだまだです。って、もともとそれほどうまくもなかったんで、完全に前のようになった所でどうって事ないんですが、それでも、ちょっとづつ出来る様になると嬉しいわけで、また、弾いてると、学生時代の音楽にまつわる想い出もよみがえって来るわけです。

…ところで、趣味はなんですか?って、よく聞かれますでしょう?そんな時、今は「音楽かな?」なんて答える事にしてますが、10年ちょっと前くらいまではそうではありませんでした。

音楽は趣味では無く生活そのものだと思っていましたから。

・・・といって、別にプロのミュージシャンだったわけでも無く、音楽関係のなにかの仕事をしてた訳でもありません。ただジャカジャカとあちこちで歌ってただけですが、それでも音楽を趣味だとは言いたくなかったんです。

音楽が好きで、いつしかプロを目指し、まったくそれが叶わなかった人なら、あるいは分かって頂けるかもしれませんが、たとえ実際はしがないサラリーマンだとしても、心だけは今でもミュージシャンのつもり、という気持ちだったわけです。

でも、今から思うと、その頃は音を楽しむという関わり方ではなかったような気がしてます。

それが、12年前、友人の結婚式のために作曲した頃から僕の音楽に対する態度が変わってきました。

今では、折々の職場の宴会みたいな場所でおっちゃんやおばちゃんや青年たちの前で歌う事も楽しくなってきましたし、コーラスサークルの活動も面白くなってきました。

このシリーズでは、『心はミュージシャン』と題して、何回かに分けて僕の音楽との関わり方について書いてみたいと思ってます。…小澤征爾さんの、「僕の音楽武者修行」に比べたら、遥かに低レベルですけど…

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