教養ないんで、初めて聞く名前なんですが

likiさんの文章と写真の使い方で、すごく読みやすく

いつの間にかこの世界入ってしまってました。

ただ、「漆喰」が読めませんでした…Orz (2007年10月16日 13時24分30秒)

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2007年10月14日
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カテゴリ: 思うこと

手書きハート孤独な画家ユトリロが愛する「運命の女」


ファム・ファタール(運命の女)

マリー・クレマンティーヌ・ヴァラドン をご存知でしょうか?                                   マリーは、 ユトリロの母 で                                                   ロートレックやルノアール、ドガ、ゴッホなど数多くの                                       著名な画家に愛されたモデルでした。

01.jpg02.jpg

↓ルノアールの作品左がマリー(17歳)、                                          右はルノアールの婚約者アリーヌ・ジャリコ(24歳)

04.jpg05.jpg

42歳のルノアールは、モデルのマリーと婚約者のアリーヌと同時進行!    

18歳のマリーは、父親不明のユトリロを身ごもり                                     結局ルノアールと破局。

次にロートレックと浮名をながし、                                          20歳の時に結婚を迫り、狂言自殺を図る次第・・・

自由奔放に生きる女!

03.jpg

一方、小さい頃からユトリロは、母に置いてきぼり。                                        寂しい幼少年期を余儀なくされ                                                  精神状態も不安定だったそうです。

12歳の時には、ストレスから突然暴れだしたり・・・                                    15歳の時には、 アルコール依存症 に。

酒に酔っては、暴れる、騒ぐ、人を名殴るのは当たり前の生活。

b_sdenis.jpg

(ユトリロ初期の作品↑)

挙句の果てには、酒に酔い潰れる毎日。                                      さすがの母も心配して                                                                    ユトリロが入院した病院の先生に相談します。

医師は絵を描くことを進め、                                                   ユトリロは風景画を描き始めます。

ひとえに絵を愛する                                                         母の喜ぶ顔が見たかったから。

L000001.jpg

しかしユトリロは絵を描き始めても、                                                              アルコールへの依存症は治らず、                                                   マリーも自分勝手な恋愛を止めません。

ユトリロ25歳、マリー44歳。                                                               またしてもユトリロの身に悲劇は起るのでした。

それは、ユトリロの唯一の親友だった                                         ユッテルと母マリーの同棲生活。  

p_norvin.jpg

尋常ではない事態。                                                    この事件により、                                                    ユトリロは画家としての成熟期を迎えます。

「白の時代」です。

モンマルトルの漆喰の壁、静寂な白い風景

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孤独・失望・疎外感・焦燥・愛されたいという希望

いろいろな思いを抱きながら                                                 昔母と暮らした町並みを思い出し                                            ユトリロは絵筆を握ります。

それは、静寂だけどとても優しい風景です。

彼は幼さない頃、                                                         モンマルトルの町で、独りで 漆喰の壁の欠片 を                                      拾い集めては遊んでいたそうです。

06.jpg

きっと、母の帰りを待ちわびながら、                                         拾い集めたのでしょうね。                                                             

「私を待っていてくれたの?ありがとうモーリス」                                        そんな一言が、                                                   とても嬉しかったに違いありません。                              

後年、ユトリロは友人の質問にこう応えています。

yutoriro.jpg

「パリの思い出に何か1つ持っていくとしたら何?」                                                         「それは、ひとかけらの漆喰さ」

漆喰の壁は彼にとって、母への思いそのものなのでしょう。

ファム・ファタール(運命の女) を母として                                                 愛し続けなければならなかったユトリロ。

建物を覆う、漆喰の大きな壁は、                                              ポロポロと崩れ落ちてゆく、精神的な弱さと                                      ただ真っ直ぐに母を求めた純真さを                                              物語っているようです。 

ユトリロは生涯に数え切れない、                                            街角の風景を描いています。

終生アルコールに依存しながら・・・・。

※ファム・ファタールは、運命の女・男の身を滅ぼす魔性の女の意味






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最終更新日  2007年10月15日 10時00分20秒
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Re:それでもシアワセ?やっぱり不幸?(10/14)  
GAULOISES1111  さん
ユトリロさん大好きです。
モンマルトルの枯れた雰囲気を見事に表現。
お母さんの話は育児放棄含め多少聞いてましたがひどいですね。
ヘンリー・リー・ルーカスを思い出しました。
彼には絵とお酒に出会ってまだよかったかと。

やはり何かが壊れていないと芸術に昇華しないんですかね。。。
(2007年10月15日 08時31分15秒)

GAULOISES1111さん  
liki1020  さん
>ユトリロさん大好きです。
>モンマルトルの枯れた雰囲気を見事に表現。
■私もユトリロの絵が大好きです。。

>お母さんの話は育児放棄含め多少聞いてましたがひどいですね。
>ヘンリー・リー・ルーカスを思い出しました。
■アメリカの大量殺人者ですね。
人は育った環境で、生き方に大きな違いが生じていますね。特に母親の影響は多大ですね。。

>彼には絵とお酒に出会ってまだよかったかと。
■彼の父はルノアール説が根強いようです。また母マリーも画家。枯れには天性の絵の才能を賦与されていたのでしょうね。

>やはり何かが壊れていないと芸術に昇華しないんですかね。。。
■そこが私もイチバン感じたところです。
非凡な生活の中からは、人を感動させるアートは生まれにくいのでしょうね。。
偉大な芸術家たちは、やはり色々な意味で非凡ですよね。
(2007年10月15日 10時14分41秒)

芸術家の運命  
桜木建二  さん
何という運命なのでしょうか。

ユトリロの生涯がこんな人生だったとは。
マリーの宿命も言葉にしがたい複雑な思いを感じます。

幼いころから絵を描くのが好きで、得意だった私は、その当時、この地方で有名だった絵画塾でも優秀なクラスへと進みました。

でも、画家の道を諦めたきっかけは、映画の「炎の人」を見てからでした。ゴッホの人生は、小学校高学年の私には、あまりに衝撃的でした。

後世に名を残した人ほど、生前に報われる人も少ないことを知り、自分の天分に早々と見切りをつけました(苦笑)

画家は印象派のモネが好きで、印象派の画家が一番好きです。

長くなって、すみません。 (2007年10月15日 15時36分25秒)

拙者、絵は好きです。  
サルトビ999  さん
印象派の画家たちは特に。
今日のこだわり、すっごく
勉強になりました!!

なぜか、画家や音楽家たちって
女性(親族を含む)問題を抱えてる
人が多いような・・・。

やはり芸術とは何かしらの
変化によって、そだつのでしょうか・・・。

でも、やっぱ、絵をみるって
癒されますよね・・・。

美術館に行きたい・・・。 (2007年10月15日 21時14分26秒)

Re:それでもシアワセ?やっぱり不幸?(10/14)  
アシアメ55  さん
何かいい話聞かせてもらった、そんな感じです。
15才でアルコール依存症とは、何と言う事でしょう。 親友が母親と同棲、普通なら頭がおかしくなるところ・・・ どうしてこんな絵が描けるのでしょうか?
そこが凡人でないところ?なんですかね?
ちょっと悲し過ぎます。 (2007年10月15日 21時28分42秒)

ユトリロは。  
渦巻亭  さん
彼を知った時は、どうしてそんなんで絵が描けるのか、と思ったかな。
はたして絵を描く事が、本当に好きだったのかな?っていつも思います。母を求めて描き続けて、それ以外の感情があまり見えないような淋しい…。ユトリロは同じカフェを何度も描いてますけど、それも母の帰りを待ちわびているかのよう…(違うかな…何か意味がありましたっけ?カフェ絵って?)
ユトリロを見ると、背中が痛くなります(笑)
母マリーはもう少し、画家の彼でなく、息子の彼を愛してあげるとよかったですよね。
(2007年10月15日 22時00分10秒)

Re:それでもシアワセ?やっぱり不幸?(10/14)  
魔性の女は猫を愛する・・・(^^) (2007年10月15日 22時01分50秒)

Re:それでもシアワセ?やっぱり不幸?(10/14)  
絵を見るとき、その風景だけを見るだけでなく生き様を知って見ると、なんとも哀愁を感じる事がありますね。
いろいろ教えていただいて有難う! (2007年10月15日 22時16分27秒)

桜木建二さん  
liki1020  さん
>何という運命なのでしょうか。
>ユトリロの生涯がこんな人生だったとは。
>マリーの宿命も言葉にしがたい複雑な思いを感じます。
■ええ、ユトリロもマリーもただ愛を求めていただけなのだと思いますが、非常に過酷ですよね。

>幼いころから絵を描くのが好きで、得意だった私は、その当時、この地方で有名だった絵画塾でも優秀なクラスへと進みました。
■お嬢さんの絵のセンスは、お父さん譲りだったのですね。

>でも、画家の道を諦めたきっかけは、映画の「炎の人」を見てからでした。ゴッホの人生は、小学校高学年の私には、あまりに衝撃的でした。
■ゴッホも孤独な人生をおくりましたね。

>後世に名を残した人ほど、生前に報われる人も少ないことを知り、自分の天分に早々と見切りをつけました(苦笑)

>画家は印象派のモネが好きで、印象派の画家が一番好きです。
■印象派は華やかで美しい色がキレイですよね。
モネの水連は見ているとシアワセな気分にしてくれあす。。私も好きな画家です。

>長くなって、すみません。
■いえいえ、私の方こそ今日の長いブログに付き合っていただいて
ありがとうございます♪ (2007年10月15日 22時41分17秒)

サルトビ999さん  
liki1020  さん
>印象派の画家たちは特に。
>今日のこだわり、すっごく
>勉強になりました!!
■知識の片隅にでも、置いておいてくだされば、ウレシイです。。

>なぜか、画家や音楽家たちって
>女性(親族を含む)問題を抱えてる
>人が多いような・・・。
■画家は特にそうですね。。裸のモデル前にしてますいから・・・。

>やはり芸術とは何かしらの
>変化によって、そだつのでしょうか・・・。
■人を感動させるには、自分が感動しなければその感動を伝えることができないから・・・・
自分が思ったことや感じたことを、昇華させて表現することができる人がアーティストと呼ばれるのでしょうね。きっと・・・
ま、イロイロ感じなきゃダメってことかな(笑)

>でも、やっぱ、絵をみるって
>癒されますよね・・・。

>美術館に行きたい・・・。
■同感”同感”。。ソノ前に風邪を治してね♪
(2007年10月15日 22時49分03秒)

アシアメ55さん  
liki1020  さん
>何かいい話聞かせてもらった、そんな感じです。
>15才でアルコール依存症とは、何と言う事でしょう。 親友が母親と同棲、普通なら頭がおかしくなるところ・・・ どうしてこんな絵が描けるのでしょうか?
■彼の原動力は、母に対する愛の強さでしょうね。。きっと!
静かで優しい絵、そしてどこか寂しい。
この絵はユトリロそのものを表しているように感じます。

>そこが凡人でないところ?なんですかね?
>ちょっと悲し過ぎます。
■悲しいですが、平凡に生きたら画家とて成功しなかったのかもしれませんね。。神様は意地悪ですよね。。
(2007年10月15日 22時52分38秒)

渦巻亭さん  
liki1020  さん
>彼を知った時は、どうしてそんなんで絵が描けるのか、と思ったかな。
■渦巻ちゃんもユトリロの人生を知っていたひとりね。。

>はたして絵を描く事が、本当に好きだったのかな?っていつも思います。母を求めて描き続けて、それ以外の感情があまり見えないような淋しい…。
■ユトリロにとっては、母が全てなんでしょうね。
後に恋愛をしていますが、恋人の名前はマリー。年上の女性です。
■有名な画家を魅了したマリーは、大変な美人だったようですし、そんなマリーを母=恋人のように慕っていたのかもしれませんね。18歳しか違わないし!

ユトリロは同じカフェを何度も描いてますけど、それも母の帰りを待ちわびているかのよう…(違うかな…何か意味がありましたっけ?カフェ絵って?)
■ラパン・アジルは、画家達があつまるサロンでしたよね。彼は毎日ココに入り浸って酒を飲み、ケンカをしていますね。彼にとっては家のような場所かもしれません。

>ユトリロを見ると、背中が痛くなります(笑)
>母マリーはもう少し、画家の彼でなく、息子の彼を愛してあげるとよかったですよね。
■そうね。。息子を金儲けの道具にしていましたよね。。でも、年老いたマリーは息子を不憫に思い、妻を娶らせます。アル中の息子の世話をする女性をあてがったようです。。(これも不幸でしたが…)
マリーもユトリロも人を愛すること、人から愛されることに本当に不器用です。。。
すごーい深い絆で繋がっているのに…。人生はままならないね。
(2007年10月15日 23時07分54秒)

はなまろん1963さん  
liki1020  さん
>魔性の女は猫を愛する・・・(^^)
■そうそう、ネコも化けるんでした。。
犬だとなんだかミステリアスでないものね。。
(2007年10月15日 23時09分55秒)

ほんわかひろりんさん  
liki1020  さん
>絵を見るとき、その風景だけを見るだけでなく生き様を知って見ると、なんとも哀愁を感じる事がありますね。
>いろいろ教えていただいて有難う!
■いえいえ、薄識です。。私もひろりんさんには色々教えていただいています。。。
人を大切に思うココロ!!!ホントいつも感謝しています。 (2007年10月15日 23時12分26秒)

不幸の連鎖…その対極にあるのは…  
ユトリロの絵はなんだか寂しすぎて、私は好きにはなれなかったのです。絵の裏にはこんな悲しさを抱えていたのね…。「白」は無を表すともいわれています。「無かったことにしたかった」のかも。自分の人生や運命を…。絵に埋め込んでいくことで思いを昇華させていたってことなのでしょうか…心とは裏腹に絵は評価される…でも、満たされることはない…そして、また絵で心を埋めようとする…そんなことの繰り返しだったのかも。
子どもたちの絵を見ると、本当に心の中が見えてきます。一般的に最近の子どもたちの絵には、心があふれてこないことが多くて。絵がいろいろなことを語ってくれるのです。 (2007年10月15日 23時14分22秒)

すごいよ  
よくぞここまで
素敵だぁ 
お勉強になります (^^ゝ
(2007年10月15日 23時25分24秒)

チョコミント1234さん  
liki1020  さん
>ユトリロの絵はなんだか寂しすぎて、私は好きにはなれなかったのです。絵の裏にはこんな悲しさを抱えていたのね…。「白」は無を表すともいわれています。「無かったことにしたかった」のかも。
■ユトリロは、漆喰の壁を丁寧に描いています。
何をそんなにこだわって描いたのでしょうね??枯れに聞いてみたいですね。

自分の人生や運命を…。絵に埋め込んでいくことで思いを昇華させていたってことなのでしょうか…心とは裏腹に絵は評価される…でも、満たされることはない…そして、また絵で心を埋めようとする…そんなことの繰り返しだったのかも。
■白の時代は、望郷の思いで一心の絵を描いていたっような気がしますね。アルコールが切れたり、マリー以外の人がソバにいると、まったく描けなかったという逸話が残っています。

>子どもたちの絵を見ると、本当に心の中が見えてきます。一般的に最近の子どもたちの絵には、心があふれてこないことが多くて。絵がいろいろなことを語ってくれるのです。
■そうなんですか。ココロを育てる環境を、もっと大人が考えていかなければダメですね。
私達がガンバラないといけない!そう感じました!

(2007年10月15日 23時27分58秒)

うしくん 88さん  
liki1020  さん
>よくぞここまで
>素敵だぁ 
>お勉強になります (^^ゝ
■ユトリロ、実は、短くできなかったんです。
やっぱり、彼の背景をしっかり伝えたかったからね♪
(2007年10月15日 23時29分21秒)

ユトリロ  
夢の蔵  さん
学生時代にユトリロ展に行ったことを思い出しました。
白の時代、灰色の時代なんかもあったような・・・
佐伯の絵が好きになったのは、それからです。
なんとも言えない漆喰の壁に 日本の白壁と重ねて感じてしまう。
ワインと日本酒くらいの差も 重なった印象でした。
(2007年10月16日 00時00分01秒)

夢の蔵さん  
liki1020  さん
>学生時代にユトリロ展に行ったことを思い出しました。
>白の時代、灰色の時代なんかもあったような・・・
■学生時代にユトリロ展なんて、とってもお洒落な学生さんでしたねぇ。。

>佐伯の絵が好きになったのは、それからです。
>なんとも言えない漆喰の壁に 日本の白壁と重ねて感じてしまう。
■パリや人物を描いた佐伯祐三ですか?
ゴッホを思わせる勢いがあるタッチが魅力でしたが・・・。壁の絵が思い出せないのですが・・・。
佐伯祐三ではないのかな??

>ワインと日本酒くらいの差も 重なった印象でした。
漆喰の白壁は、ノスタルジックな印象を受けますよね。それは万国共通な気がします。
(2007年10月16日 00時20分24秒)

こんにちわ  
まこ珍  さん

まこ珍さん  
liki1020  さん
>教養ないんで、初めて聞く名前なんですが
>likiさんの文章と写真の使い方で、すごく読みやすく
>いつの間にかこの世界入ってしまってました。
■ありがとうございます。読んで頂けてウレシイです。
ちょっと長かったから、読み手が飽きてしまうかも…と心配していましたが、取り越し苦労だったようですね。(笑)

>ただ、「漆喰」が読めませんでした…Orz
■そうですよね。普段あんまり使わない字ですものね。。私も漢字で書けと言われたら書けませんよ(笑)
-----
(2007年10月16日 21時44分28秒)

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