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2007年10月14日
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カテゴリ: 思うこと

手書きハート孤独な画家ユトリロが愛する「運命の女」


ファム・ファタール(運命の女)

マリー・クレマンティーヌ・ヴァラドン をご存知でしょうか?                                   マリーは、 ユトリロの母 で                                                   ロートレックやルノアール、ドガ、ゴッホなど数多くの                                       著名な画家に愛されたモデルでした。

01.jpg02.jpg

↓ルノアールの作品左がマリー(17歳)、                                          右はルノアールの婚約者アリーヌ・ジャリコ(24歳)

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42歳のルノアールは、モデルのマリーと婚約者のアリーヌと同時進行!    

18歳のマリーは、父親不明のユトリロを身ごもり                                     結局ルノアールと破局。

次にロートレックと浮名をながし、                                          20歳の時に結婚を迫り、狂言自殺を図る次第・・・

自由奔放に生きる女!

03.jpg

一方、小さい頃からユトリロは、母に置いてきぼり。                                        寂しい幼少年期を余儀なくされ                                                  精神状態も不安定だったそうです。

12歳の時には、ストレスから突然暴れだしたり・・・                                    15歳の時には、 アルコール依存症 に。

酒に酔っては、暴れる、騒ぐ、人を名殴るのは当たり前の生活。

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(ユトリロ初期の作品↑)

挙句の果てには、酒に酔い潰れる毎日。                                      さすがの母も心配して                                                                    ユトリロが入院した病院の先生に相談します。

医師は絵を描くことを進め、                                                   ユトリロは風景画を描き始めます。

ひとえに絵を愛する                                                         母の喜ぶ顔が見たかったから。

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しかしユトリロは絵を描き始めても、                                                              アルコールへの依存症は治らず、                                                   マリーも自分勝手な恋愛を止めません。

ユトリロ25歳、マリー44歳。                                                               またしてもユトリロの身に悲劇は起るのでした。

それは、ユトリロの唯一の親友だった                                         ユッテルと母マリーの同棲生活。  

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尋常ではない事態。                                                    この事件により、                                                    ユトリロは画家としての成熟期を迎えます。

「白の時代」です。

モンマルトルの漆喰の壁、静寂な白い風景

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孤独・失望・疎外感・焦燥・愛されたいという希望

いろいろな思いを抱きながら                                                 昔母と暮らした町並みを思い出し                                            ユトリロは絵筆を握ります。

それは、静寂だけどとても優しい風景です。

彼は幼さない頃、                                                         モンマルトルの町で、独りで 漆喰の壁の欠片 を                                      拾い集めては遊んでいたそうです。

06.jpg

きっと、母の帰りを待ちわびながら、                                         拾い集めたのでしょうね。                                                             

「私を待っていてくれたの?ありがとうモーリス」                                        そんな一言が、                                                   とても嬉しかったに違いありません。                              

後年、ユトリロは友人の質問にこう応えています。

yutoriro.jpg

「パリの思い出に何か1つ持っていくとしたら何?」                                                         「それは、ひとかけらの漆喰さ」

漆喰の壁は彼にとって、母への思いそのものなのでしょう。

ファム・ファタール(運命の女) を母として                                                 愛し続けなければならなかったユトリロ。

建物を覆う、漆喰の大きな壁は、                                              ポロポロと崩れ落ちてゆく、精神的な弱さと                                      ただ真っ直ぐに母を求めた純真さを                                              物語っているようです。 

ユトリロは生涯に数え切れない、                                            街角の風景を描いています。

終生アルコールに依存しながら・・・・。

※ファム・ファタールは、運命の女・男の身を滅ぼす魔性の女の意味






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最終更新日  2007年10月15日 10時00分20秒 コメント(22) | コメントを書く


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