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今日は業者さんと建売の現場を見に行ったのですが、周辺の環境はどんなだろうと周辺を見てまわったのです。近くに文化住宅があり、空き家の一室に目が留まりました・・・。

 5年ほど前の話です。ある文化住宅の所有者から売却を受けたのです。その時、入居者さんとの立ち退き交渉が必要だったので、一室一室立ち退き費用の交渉に毎日のように通ったのです。

最後の一室の方がなかなか交渉に応じてくれず、それでも通い続けたのです。ある日“夜の12時に家に来い!!”と電話が入り、2ヶ月ほど通っても話をしてくれてなかったので、『良かった!やっと話合いに応じてくれる!!』なんて呑気なことを思っていたのです。その方は意地悪をしたかったのと、酔わないと強気にしゃべれない人だったようで、結局、意気投合し、すんなり交渉に応じて頂き、夜の2時くらいに部屋から出ました。

 文化住宅の一番奥の空いているはずの部屋から『ゴトッ!バタン!』と言う物音がしたので、『あれ?猫かな?』と奥の部屋を見に行ったのです。

ガスの閉栓カードがあったので、鍵がかかってるわなーなんて思いながら、ドアのノブを捻ったのです。

が、すんなり開くのです。『あれっ?前に見たとき鍵がかかってたのに?』と真っ暗な室内に入って行こうとしたその時『誰や?』とかすれた声が真っ暗な室内から聞こえたのです。『???誰やて・・・。あなたこそ誰ですか?』とたずねたら、『泥棒やったら警察呼ぶで!!』なんていうのです。『いいですよ。あなたこそ不法侵入ですよ!』と言った瞬間。

『うおぉーーー!出て行け!!』と暗闇から棒を持った人が突っ込んできたのです。私は本気で殺される!!と思ったと同時に『コッラァーッ!!なんでやねんっ!!!』と訳のわからない大声を出したのです。

すると“ぴたっ”とその場で立ち止まり『ごめんーーっ』と泣きじゃくるのです。腰が抜けそうになっている私は『なっ、なっ、何をしているのですか・・・』と聞くと『阪神大震災で住むところがなくなって平成7年から家主さんの好意で、ここに住んでるんや。』というのです。勿論、嘘だと思ったので『私に嘘をつかれても家主さんに言ったらばれちゃいますよ。嘘ですよね?』と聞くと『うん』、『では、退去してもらってもいいですか?』と尋ねると『行くところがない…。』と私はとてもつらかったのですが、『私も売却の依頼をされているので、次の家を一緒に探してあげますから、ごねたりしないで下さい。』『解りました』と合意いただき事なきを得ました。結局、知人のと名乗るおじさんが出てきたり、会社に不当な追い出し!と怒鳴り込みにこられたりして大変でしたが、売主様から2週間だけ猶予をいただき、退去いただきました。



しかし、64歳の女性だったのですが、身寄りもなく天涯孤独で暮らしているらしく、私の知り合いのハイツに移住したのですが『とても寂しい人なんだ…。』と私自身がとてもつらかったことを同時に思い出しました。





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最終更新日  2004年10月26日 02時07分12秒


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