これも 自閉症
の青年が主人公の映画です。
日本では2年前の夏に劇場公開されていますが、その頃はまだ自閉症や発達障害にほとんど関心もなく、しかも韓国映画ということでスルーしておりました。
自閉症児には共通する点も多いですが、当然ながら個性もあって、人によって好みや苦手なものはまちまちです 。自閉症の事をまったく知らない人がこの映画を観たら、意味の解りにくいところや見過ごしてしまうところが何ヶ所もありそうです。でも逆に、自閉症の特徴がいかにも自然に描かれているので、この障害を知るには有意義な作品です。
この話、ストーリーの展開や人物の絡ませ具合が、草なぎ君の出ていた「 僕の歩く道
」に何となく似ています。「マラソン」
の方は実話をもとにしているので、ひょっとしたら「僕ある」の作者が参考にしたのかもしれませんね。ただ 「マラソン」の方が、母親の葛藤の描き方は、より深みがあって真に迫っていた
と思います。
こういう子たちを見ていて気持ちが和むのは、 効率主義の社会とは無縁の世界で生きているからかもしれません。 自己責任だの勝ち組だの格差肯定だのと、 今の政府は弱者の味方になることをやめ、憲法にある福祉条項さえ守らず、社会的弱者がとても生きにくい状況を次から次へと生み出しています 。
今の社会を支えているのが日夜過酷な労働に耐えながら働いている勤労者であることは重々承知してはおりますが、多くの大切なものを犠牲にしながらの極めて 非人間的な生き方 を自分に無理強いしてはいないでしょうか。一見宇宙人とも思えるような、常人の理解を超えた彼らの言動ですが、一歩近づいて偏見のフィルターを外してみたら、案外、日頃忘れている「 人間として最も大切なもの 」を教えてくれるのかもしれません。
この映画の元になった「走れ、ヒョンジン!」
、舞台を日本に変えて、今秋TBSが ドラマ化
します。あの二宮和也くんが主演というので見逃せません。
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