たれぱんだの庭

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2010.09.21
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カテゴリ: 日記


当時、金融屋をやっていたんだけど<裏金>その年の夏。 
いつものように追い込みかけに行ったら、親はとっくに消えていたんだけど 
子供が2人置いてかれてた。 
5歳と3歳。<上は男の子、下は女の子 
俺はまだペーペーで、周りの兄さんらと違って顔も怖くなかったらしく 
家に行ったときすぐに下の子になつかれた。 
ボロボロの服で風呂にも入ってなくて、「いつから親はいないんだ?」って 
聞いても答えない。 
「何食ってたんだ?」って聞いたら、上の子は下をむいて泣いた。 
下の子が「こっち」って手を引いて裏庭に俺をつれていった。 
破れた金網を通ってでたところは、小学校の裏庭だった。 
「あのね、みーちゃんこれ食べたの」って池を指す。 
嫌な予感がした。 
だってさ、その池って金魚がウヨウヨ泳いでるんだよ・・・。 
2人を抱きかかえて家に戻ると、テーブルに小さいボウルと茶碗。 
「お前ら・・・金魚食ってたのか・・・」って聞いたら「・・・うん」 
すっげーやるせなくて涙がでて、俺もその場にいた兄さんらも泣いた。 
すぐに兄さんがたくさん食べ物と洋服を買ってきた。 
近くの銭湯で体を洗ってやった。 
その後、俺らじゃどうしようもないから施設に連絡をいれた。 
連れていかれる時に「お兄ちゃんありがとう」っていってた。 
・・・全然ありがとうじゃねーよ・・・俺たちがお前らの親を追いつめたのに。 
俺を含めて何人かは、この後仕事を抜けた。






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最終更新日  2010.09.21 22:36:03
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