三代目の挑戦

Aug 24, 2010
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いつもお世話になってる方が送ってくれました。

その中でいろいろと面白い内容が書いてありました。


岡田監督自身はサッカー指導をする中で、選手にロジックで説明して

納得させるのがとても得意だそうです。

なんでも机上の空論なら誰にも負けない自信があるそうです。

戦術というのは確率の高い手段を使っていくということなんで

確かにその通りやっていくと上手くいく確率が高い。

でもそういった指導の先には困った問題が発生するそうです。




それについて、天外さんがコメントしていました。

元ソニーの常務でもあった天外さんは、ベンチャーの技術屋集団として生まれ

イノベーションを繰り返しながら成長してきたソニーという会社が

合理主義を掲げたコンサルタントを導入した結果衰退していった。

最先端の経営方法だと思って取り組んだことが実はそうではなかった。


理想のカタチとはトップの指示が無くてもスタッフが主体的に動き組織が活性化する

「長老型マネジメント」。そのベースは東洋でも儒教や仏教、老荘思想にあるそうです。

老子は「道徳経」の中で賢者は干渉しないことで物事を扱い、

ことばを用いないで教えを浸透させる。


その話を聞いていて岡田監督は合気道の先生の話を思い出されていました。

「合気道は型を覚えるのに10年かかる。



 型を忘れてはじめて合気道をやっていたと言える」


能や芸事の世界で言われる「守、破、離」と共通する考え方だと思います。

守ーひたすら教えを守り、学ぶ

破ー教えの言葉から抜け出し、真意を会得する




つまりマネジメントとは管理することではなく、燃える集団を作ることなんだと思います。

その唯一の条件は「内発的動機」を作ること。

監督が優秀で命令がきちんとあって、その通り選手が動いている場合は

なかなか「燃える集団は」できにくい。


監督の存在感が薄くなっていったときに内発的動機は生まれやすい。

天外さんの著書「非常識経営の夜明け」の中では内発的動機を生み出す

長老型マネジメントの条件のひとつとしてトップが愚者を演出するということが

書かれています。

トップが物事をよく理解していて、尊敬されている。

そのうえでトップが愚者を演じることが大切だそうです。


サッカーワールドカップの前の対談でしたが、

南アフリカへ出発する前の監督の言動や立ち振る舞い、

本戦での選手たちのコメントなどを思い出すと、

長老型マネジメント、内発的動機、愚物を演じる、

対談のキーワードが浮かんできます。





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Last updated  Aug 24, 2010 11:57:58 AM コメントを書く


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トモっち~ず @ 御無沙汰しております。 しばらくブログをサボってましたが、大好…
「梅太郎」 @ Re[1]:伸びる(09/04) 毘沙門Rider!さん ありがとうございます…
毘沙門Rider! @ Re:伸びる(09/04) ご無沙汰してます。 本質を見抜き、何事…
「梅太郎」 @ Re[1]:神様からのプレゼント(03/06) 毘沙門Rider!さん ありがとうございま…
毘沙門Rider! @ Re:神様からのプレゼント(03/06) 今年もお疲れさまでした。 本当に、沢…

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