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Oct 21, 2004
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カテゴリ: カテゴリ未分類
障害者の方へのボランティア活動、


そうした中で、
障害者の方へSEXの奉仕を目的に
活動していらっしゃる方がいることを
ご存知ですか?

「セックス・ボランティア」という本を
読みました。
考えさせられる内容の、オススメの本です。


ルポルタージュです。

タイトルの「セックス・ボランティア」とは、
障害者へのボランティア活動として
SEXの相手をしている(していた)人のこと。
インターネットの掲示板に「お相手します」と書き込んで
何人かの障害者男性に奉仕した女性のインタビューとか。

ひとりでは自分の性欲を処理できない障害者に
SEXや、添い寝などの相手を有料で派遣する
オランダの団体・「選択的な人間関係財団」の
訪問レポートとか。

障害者をターゲットとしたデリバリーヘルスや


酸素ボンベを常に使用している69歳の障害者男性が
障害者年金をやりくりして
年に1回の風俗店通いを楽しみにしている話とか。

…この69歳の男性が言うように
(この男性は声が出ないため、文字盤でコミュニケーションを

「性とは生きる根本、やめるわけにはいかない」もの。

…なんでこんな本を読み、日記に書いているかというと、
「ハッピー」になるためには、最低限の環境が整っていた方が
ベターだと思うからです。
食欲、性欲といった、プリミティブな欲望が
満たされることは、ハッピーへの道のりの
ごく初段階のことではないかと思うからです。
(「ハッピーうめを」としては、ほうっておけない)

もちろん、アウシュビッツ収容所でもハッピーな心を忘れまいとした
「夜と霧」の作者である精神科医のように、
極限の環境でも、ユーモアを忘れずに、ハピネスを忘れずに
過した人もいるので、絶対とは言えないのかもしれませんが。

…とは言っても、そもそもタブー視されている「性」の問題ですが、
障害者の方々の性や恋愛となると
さらに「触れてはならないこと」とか
「ありえないもの」として知らないふりをしようとする風潮が
あることは否定できないと思います。

すべての人に、食欲や性欲と向き合い
自分に合ったかたちで対処していく当然の権利があると思います。
自由に恋愛をし、SEXを楽しみ、子供をつくる権利があると思います。
それは、障害のある人、ない人、
関係ないことだとわたしは思います。
だから本当なら、「障害者専門の風俗店」というのよりも、
「障害者も健常者も、そんなの関係なく行ける風俗店」のほうが
大切だと思います。
(風俗店が法律に触れるとか、そういった問題は置いておいて)

…障害者の方の性や恋愛について考えたとき、
ふたつの問題があるように思います。
ひとつは、障害者の方々へ十分な性教育がされなかったり、
障害者の方々が得られる情報に限りがあったりして、
障害者自身が性や恋愛に対して自分の意志を持てないこと。
「自分は一生恋人もなくSEXの経験もなく終わるんだ」と
あきらめてしまっている人が多すぎる(らしい)こと。

もうひとつは、そしてむしろこちらのほうが根が深く、
大きな問題だと思うのですが、
障害をもたない人たちが
障害者の性や愛に偏見を持っていて
障害者の方々を(知らず知らず)傷つけていること。
障害者の性生活や恋愛を認めようとしないこと。

…思えばわたしも中学校のとき
クラスメイトの思わぬひとことに驚いた記憶がありました。

わたしの中学校には、各学年に障害者学級がありました。
おもに知的障害を持つ子たちでした。
同学年の障害児学級に、比較的軽度の知的障害を持つ
Eちゃん(すごく頭のいい子で、私はけっこう仲良しでした)
という子がいました。
ある日わたしのクラスメイトが、
「あたしビックリしちゃったぁ~
 Eちゃんってブラジャーしてんのねー」
と、驚いたようにわたしに言うので
わたしはその彼女の顔を、思わずまじまじと眺めてしまいました。
そりゃそうでしょ、Eちゃんだって中2の女の子なんだから、
と答えましたが、
その日からそのクラスメイトに対する感情が
変わってしまったのを覚えています。

なんだか、言いようもなく、かなしかった。

障害者(特に、知的障害を持つ方)には
身体の成熟はありえない、と
クラスメイトが考えていたことを知ってしまったので。

今思うと、そういう偏見から来る何気ないひとことが、
障害者の方々の自立をさまたげ、
のびのびした自由な恋愛や、大人として当然の性生活をさまたげて
いるんだろうな…

変わらないといけないのは、わたしたちの方だと思います。
古い考え方、まちがった偏見を捨てないと
わたしたちもハッピーになれないと思います。
障害者の方々だけでなく…

そして、書中である身体障害者女性が語った、
「障害者の性を語るためには、その周囲にいる人たちが
 自分の性を見つめることから始めないといけない、
 性の問題に関しては答えがないことを謙虚に受け止め、
 悩みながら葛藤してほしい」ということばに
わたしも同意見だな、と思いました。

本の最後にあったことば、
「性とは自分が生まれてきた意味を確認する作業である」
というのがとても心に残っています。
みんな、口に出してこそ言わないけど
死ぬまで「性」の問題は自分のからだから
切り離せないことを知っている。

もしかして、人生とは
恋愛や性の問題を通じて、
自分の存在意義を捜し求めるための
長い長い旅路なのかもしれません。


【オススメ本の紹介です】
「セックス・ボランティア」河合香織 新潮社
「夜と霧 新版」ヴィクトール・E・フランクル みすず書房
ぜひ読んでみてください。





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Last updated  Oct 22, 2004 12:37:46 AM
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