「夏炉冬扇」

PR

プロフィール

pflugbogen

pflugbogen

カレンダー

フリーページ

バックナンバー

2024/12
2024/11
2024/10
2024/09
2024/08

コメント新着

坂東太郎9422 @ Re:久高島  「宜保律子 ~多様な食の体験を」に、上…
海翁 @ てぃんささん こんばんは 青ハイビー三線、飾られた…
海翁 @ don-iidaさん こんばんは エイサー頑張ってます?弾…
海翁 @ くみこさん こんばんは 道具より唄で勝負のくみこ…
てぃんさ @ でました! 海さまのハイビスカス三線! うちの青ハ…
2009/01/15
XML
カテゴリ: 三線・工工四
沖縄の民謡に「○○口説」ってのがありますが

口説・・・標準日本語では「くどき」と読みますな

彼女を口説く・・・とかの「口説く」ね・・・

この「くどく 【口説く】」っていう言葉はですね・・・

実のところ「くどくど」の「くど」の動詞化なのだそうですよ

納得させようとしきりに説得する。
自分の思いどおりにしようとし、いろいろに言う。
異性に対して、自分の意に従わせようと、しきりに言葉で迫る。
言い寄る。


なんてことらしいですな・・・

え?お前の日記が一番くどい?あはは…ごもっとも


音楽の「口説」(くどき)というのは、ジャンルのひとつ・・・

もっと細かく言えば民謡(country_song)に含まれるジャンルのひとつ

と言ってしまっても良いかもしれません

原則、内容が物語の形式になっていて、全体が七五語調で構成されている歌に

「口説」という名前がついている・・・らしい(笑)

因みに沖縄では「口説」(くどぅち/kuduchi)です

沖縄民謡で有名な「上り口説」なんてのは

琉球から鹿児島に渡る役人の情景・心情をくどくどと(笑)綴った物語です

「口説」っていうのは日本全国、その地方ごとにありまして



北海道 道南口説節

北九州市 「能行口説」
徳之島 豊年口説


曲名は知り得ても、詩を読むことはなかなかできないので

原則があっているか確認は出来ないんですけどね・・・

琉球音楽の八八・八六調とは明らかに違っていて

日本的な七・五の言葉で構成されているハズ^^;

もっとも、この琉歌の八と六っていうのも




早い話、沖縄の「口説」は日本の「口説」とほぼ同じで

七五調の和歌や長唄に影響されているのですよ

しのぶれど 色に出にけり わが恋は

ものや思ふと 人の問ふまで


ってやつですな(笑)・・・五七五 七七

これ・・・歴史的には江戸時代まで遡る話ですからね・・・

そんな時代に伝わった「口説」が最果ての八重山にもあるんです

浅はかで申し訳ないんですが・・・

庶民の間で広がった・・・言い方悪いけど・・・

たかが民謡な訳ですよ(本当にすみません!)

今みたいに高度に情報化されていない時代に

五七音がなんのかんのという妙に面倒な法則が

ちゃんと鹿児島から奄美、本島、宮古、八重山と

伝播して、口説というジャンルにちゃんと色分けされている

と言うところに何かロマンを感じてしまうのですな

もっと変則化したり亜流なジャンルが派生してもおかしくないのに

ちゃんと「口説」として成立しているってところが面白いと思うのです


ま、実のところあまり深く調べて書いていないので

思い違いや考え違い、見当違いもあると思います・・・

でもね、沖縄のあの海を越えて島から島へ唄が伝わる様子を想像するとね

何となく島唄の世界にロマンというエキスが加わると思いません?

あ?私だけ?


さてさて、話を少し変えて・・・お稽古メモです

昨日、三線倶楽部の練習に行ってきました

個人的には初稽古(笑)

で・・・以前から謎であった「新でんさー節」の節回しの謎が完全に解けました

この辺で書いたやつですが・・・

歌い出しの

「うちな うた しゃみや たくく しりわたてぃ」


の「うた」と「しゃみや」のつなげ方・・・

三線につられる事もあって、歌の細かい旋律を気にしないと

「うた~~ぁ しゃみや」(誤)と歌ってしまうのですが・・・

「うたーーしゃみや」(正)が正しい!みたいでした

ポイントは・・・誤りのほうの「ぁ」を発音しないこと

「うた」の後の伸ばし方が抑揚を抑えて真直ぐに伸ばすだけの話なんですが

倶楽部の生徒の大半は間違った歌い方をしているので

先生は毎回注意するのですが・・・

注意しているポイントが理解できなくて何度注意されても

治らない・・・理解できない方も悪いのですが

理解できないのは何故なのか少しは考えて欲しい・・・(笑)

昨日、一緒に練習したYさんも・・・目から鱗みたいでした

お互い、随分長いこと注意され続けてますからね・・・^^;

唄も難しいけど、指導を理解する(人の話をちゃんと聞く)のも難しいものです

しかも・・・先生の指導には、まだまだ沢山の謎が残されています

先は・・・長い(笑)


そうそう、因みにこの「新デンサー節」は

八八・八六調で構成されている典型的な琉歌です・・・

うちなうたしゃみや たくくしりわたてぃ

んかしうたかたぬぅ てぃふんあぎてぃ


小さな「ぃ」とか「ぅ」とか抜くと文字数があいます(笑)

登川さんがちゃんと拘って作ったんですね

元祖八重山の「でんさ節」にこの八・六は当てはまらないようですが・・・^^;

しまむつとぅやむつ ふにぬるぃどぅ ゆぬむぬでん


家ごとの家訓を唄にしたような歌ですから・・・そういもんなのかな?

今日はこの辺で・・・でゎでゎ







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009/01/15 12:40:12 PM
コメント(8) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: