さあ、いくわよっ!

さあ、いくわよっ!

2010年05月07日
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テーマ: 泣いた話(700)
カテゴリ: 泣いた話
小学4年生。

「MOKOちゃ~ん、ランドセル投げて~!」

3階の窓から見ると1階のグラウンドははるか下。
今日、信頼の証として友人MARIちゃんは私のランドセルを受け止めるというのです。

下にはMARIちゃんの他10人ぐらいのクラスメートが寺社で節分の豆まきを拾おうともみ合う群衆のように両手を掲げて投げるのを促しています。

・・・断りきれず、厭々そうっと投げたのに、ランドセルは加速がついてみるみる落ちていきます。

ドスンという音は聞こえませんがランドセルの左右が割れて中の本が飛び出し、ふでばこから鉛筆や消しゴムが飛び散ったのが見えます。

MARIちゃんやクラスメートは落下したカバンを中心に水しぶきが上がったように飛び散りそのまま校庭から消えてしまいました。

わたしは呆然としながら階段を降り、散らばった物をしまいました。ランドセルの横を抑えながら前に抱えて、とぼとぼと一人家路につきました。



帰宅するとこれでもかというほど怒られました。それは 私が ランドセルを割った理由をどうしても言わなかったからです。

当時は裏切られた思いでしたが、今は相手を信じているということを証明するためにやった自分の見栄張りのような愚かさの結果だと思います。

今時は、ランドセルの傷もそのままにミニランドセルの製作依頼をするようですが、私は二度と見たくありません。母が赤い木綿糸でぬってくれたやくざのホオの傷跡状の裂け目は見たくないし、懐かしい気持ちもないのです。





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最終更新日  2010年09月30日 12時07分20秒
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