今日はこれから医師会の産業医学講習会で講義をしてくる予定。産業医という言葉は浸透しているようで、ピンと来ない人が多い。しかし、職場でいろいろと健康に害をもたらす要素があることは誰もが知ってはいる。知ってはいてもこの仕事についているのだから仕方が無いという諦めがある。諦めというのも大切ではあるけれど。 この産業医学フランス語ではmaladies de professionalleとなり、プロフェッショナルな病気と言葉の感じが面白い。フランス語的な英語で産業医を表現するとprofessional physicianとなって英語表現のoccupational physicianよりも何か特別な感じがする。ベトナムに仕事で言った際に、パゴダ観光で同じ鉄板の小舟に乗ったフランス人女性に私はmaladies de professionalleが専門だと話したところ、すぐに分かってくれた。フランスでは一般的な言葉らしい。 産業医学の体制は国によって異なるが、健康は個人の責任と考える米国でも、職場の特有の有害要因については健康診断を実施している。これは日本の特殊健康診断に類似するものだ。日本での産業保健の体制は、従業員にかなり手厚いように思えるが、実際は中小企業での産業保健が十分に実施されていないということもあり、かかりつけ医の普及とともに、職場から家庭までを診てもらえる総合的なかかりつけ医を持つことが必要なのだろう。 そういうことを、医師会の先生方にお話してくる。