どこかのHPでみつけたAl Bazarという店に行きたくて、着いた初日に歩き回った。「ベルチェロ通りに程近い」と書いてあったのだが、通りといってもVia Corso などいくつかある。皆目見当がつかない。地図とにらめっこしてCorso Verochelliというのをみつけたのだが、そこに近いというだけで結局どこかわからない。"Dov'e il Al Bazar?" とやればよかったのかもしれないが、友人が泊まったホテルの受付で聞いても、始めて聞く名前だと相手にされなかった。インターネットで調べたらと言われたので調べたが、そこでもヒットしない。目の前に電話帳が置いてあり、それで調べると見つかった。Via Scarpe靴通り。確かに、Corso Verochelliの近くだ。 早速、友人を連れて行ってみた。店構えからして、マホガニーのようないい色の木でできたショウウインドウ。仕立てのよさそうなスーツが並んでいる。早速店に入ると、どこかのHPでみた名物オーナーと思しき白髪交じりの品のいい紳士が談笑していた。スーツは僕の体格だと46らしい。確かイギリスサイズだと38なのだがボタンを閉めようとするとおなかのところがぴったりで皺ができてしまう。「きつそうに見えるけれども、私たちはこれでピッタリのサイズだと考えるんだ。イタリア製のものはこういうスタイルなんだよ。イタリアではほとんど前のボタンは閉めない。だからこれでいいんだよ。もし、あなたが、これでは窮屈だと思うなら、もうすこし広げるけれど。」と説明してくれた。そして、袖丈については、「もう少しつめないといけないね。」といった。日本では手の長さにあわせて袖を詰めているので、あのサイズならこれでOKといわれただろう。だけど、彼らはシャツの長さを気にしているようで、シャツが1cmほど出る長さを示していた。 ファッションにうるさい友人は、わたしが試着を終え、ちょっと考えて決めますといって帰るころにも、夢中でカフリンクスやネクタイなど小物を見ていた。彼によると、今まで見た店の中で一番の品揃えだそうだ。スーツの値段は950ユーロでこのときの僕の予算には合わなかったので、今Wardrobeには加わっていない。かわりにMalpensa空港で帰り際に買ったBoggiのlino入りのgiaccaをいま羽織っている。250ユーロなり。