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2006年03月10日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今朝のニュースでちょっと気になったことがあるので、ちょっとマジメなことを書きます。

「海外で心臓、肝臓、腎臓の移植を受けた患者は、少なくとも453人との調査結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・小林英司(こばやし・えいじ)自治医科大教授)が9日公表した。」

心臓、肝臓の移植は米国が多かったのに対し、腎臓は中国とフィリピンが目立ったようです。
先日このブログでも書きましたが、フィリピンの医療ツアーなどは、国が観光産業のひとつの柱として奨励しているのでこれから益々需要は増えると思います。

渡航移植は国内での臓器提供者不足を背景に増加、一方でアジアでは臓器の売買や死刑囚からの提供があると問題点も指摘されています。
「フィリピンでは心臓でも手に入る」とかよく冗談のように言われていますが、これを簡単に倫理問題として片付けることができるのでしょうかね。

問題はもっと奥の深いところにあるわけで、こうした物事のうわべだけを取り沙汰して構える安易な正義感には非常に腹立たしさを覚えます。
かくゆう「売春」も同様の問題だと思うのですが、すべては現行の経済システムの中で起こっている現象なわけで、そこを見ずして何の「倫理」かと言いたいですね。

例えば、幼い我子の命を守りたいがために臓器移植に望みを託す親、貧困の苦境から家族を守りたいがために臓器売買に走る親、そのどちらにも真実があるわけで、これを安物の倫理や道徳で評論すること自体が倫理に外れている様な気がしてなりません。


そういう「倫理」を振りかざす方々の日常を見渡せば、生命の存続に必要とされる食料の数十倍の食物を浪費し、なおかつ廃棄しているわけです。
片や、飢餓に苦しむ同胞が日々命を落としているという現実が同時に存在するわけです。賞味期限が切れた弁当は廃棄して毎日捨てられています。
リアルタイムで雑草すら口にすることも出来ずに死んでいく同胞がいます。
これを倫理・道徳という名の同じメージャーで計れるのでしょうか?

医療用の血液を国が買い取る政策を打ち出して、貧困農民が血液売買に殺到しました。
血を多量に抜かれた農民は農業に従事できなくなり、地方自治政府はあわてて血液の摂取を制限するため、半分を体内に戻すようにしました。この安易な処理がエイズをもの凄い速さで蔓延させることになりました。

東南アジアから売春目的で売買されていく少女たちは一向に減少しません。
需要があるから供給されるので、その根本的な構造を見ずしてなんの「倫理」でしょうか?更にその供給をしているのは自国の同胞です。

こんなことをあげつらっていくら書き出したところで、何も変わりはしないでしょうが、少なくとも安易な「倫理」に乗っかってワーワー騒ぐだけの烏合の衆にならぬよう気をつけるための「警告」にはなると思います。
一人でも多くの人が、ちょっと視点を変えるだけで、世の中の流れが少しでも変わればと願う気持ちで一杯です。
これが今の自分にできるせめてもの「良心」です。

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最終更新日  2006年03月14日 08時01分35秒
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