テレビを見ていた時に電話がなりました。とってみるとどうやら間違い電話の様子。
そのときのその人の対応は普通の間違い電話の人と少しだけ違った。
「あら、間違えたかしら」
電話から聞こえるのは中年の貴婦人と思わせるような話し方だった。
「はぁ、そのようで」
「一応聞くわね。ジジ、って人を探しているんだけど」
「ああ、やはり間違い電話ようですね」
「そのようね、いいわ、ごめんなさいね」
そういってこの会話は終了し、私は電話を切った。不思議と不快感などはまったく無い。
話し方に、まるで以前に知り合った事があるような、そんな温かみがあったのだ。
これが普通の間違い電話のように間違えたと気付いた瞬間ごめんなさいと言ってプツっと
切られるやりかただったら、こっちも不快になったかもしれない。謝られたってそういう
切り方だと唐突に拒否されたような感覚に落ちる。
好きな番組というわけではないが、もしこれが好きな番組だったら益々不機嫌になってたかもしれない。
短い会話ではあったが、いまの情報化社会といわれる世界にも、一点かニ点の
人間らしさがあると、お互いになんとなくほっとできるのではないのだろうか?
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